トップアスリート×47都道府県

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トップアスリート×47都道府県(新潟) 水泳 中村真衣

からだを動かす楽しさ 泳ぐことの気持ちよさ 子どもたちに伝えたい。

いやで泣いてばかり でも負けず嫌いだから

母に四歳でプールに連れて行かれて始めた水泳です。いやでいやで泣いてばかりいました。本科コースになるとスイミングキャップにワッペンを張ってくれるんですが、それがうれしくて。負けず嫌いな性格もあって頑張って練習を続けてきました。バタフライをやっていたことでキックが光ってたとコーチに認められ、小学6年で背泳ぎに種目替えです。それが功を奏して、全国ジュニアオリンピックに選ばれて50メートルでV、100メートルで2位。それも標準記録を突破してです。中学1年で日本選手権に出ることになりました。
高校2年の1996年、アトランタ五輪に出ました。夢のオリンピックに自分が出る。気持ちがあふれてしまいました。今考えると、「出るだけで満足」だったんですね。次のシドニーは「絶対に取る」という気持ちで泳いで銀メダル。本当にうれしかったですね。

プールで、水泳で人生を学びました

私は一人っ子なので友達も先輩後輩も、みんな水泳つながり。生き方や言葉遣いやらみんな水泳を通して学んできました。また、その向こうに地元長岡の人たち、新潟の人たちの温かい応援がいつも支えてくれました。長岡市民の大好きなお花見も関係なく、悠久山のプールで練習に競技に―と泳いでいました。思い出のプールですね悠久山プールは。現在は新しくなってダイエープロビスフェニックスプールになりました。トップレベルの大会誘致にもつながるし、とても刺激になる。新潟の子どもたちにぜひトップスイマーの泳ぎを見て欲しい。
シドニーの100メートル決勝では長岡駅前の厚生会館(当時)の大ビジョンに、3000人も集まってくれたんですよ。今でも涙が出るくらい、うれしい。地域が、地元が応援してくれている、そのことを忘れたことはありません。新潟ではアルビレックスのサッカーを先頭に、バスケや野球がとても元気です。「観るスポーツ」の環境は整ってきたけど、今度は「やるスポーツ」という意識で大人が体を動かして欲しい。そうすれば子どももからだを動かします。新潟県のスポーツはもっと活性化します。
さあ、ロンドンオリンピック。若い選手にもっともっとがんばって欲しいですね。私は子どもたちに水泳の楽しさ、スポーツのすばらしさをもっともっと伝えたいと思っています。

中村 真衣なかむら まい

1979年生まれ。スイミングアドバイザー。シドニー五輪100メートル背泳ぎ銀メダル、400メートルメドレーリレー銅メダル。初代の「新潟県元気大使」。越後長岡応援団員。

新潟県内のtoto助成事例

多彩な活動で、広がるスポーツの輪

NPO法人 希楽々(きらら)総合型地域スポーツクラブ活動助成

笑顔で話す「希楽々」メンバーと渡辺さん(中央)

芝生広場で体を動かすメンバー

村上市神林地区に総合型地域スポーツクラブ「希楽々」が誕生して10年になる。創設から運営に関わり、今はクラブマネジャーとして活躍する渡辺優子さんは、「クラブの輪が着実に広がり、地域が変わった」と振り返る。
手探りのスタートだった。「地域交流」と「生涯スポーツ社会の形成」が事業理念。が、それを形にするには、どうしたらいいか。悩んだ末に打ち出したのが「楽しむことこそスポーツ」という素人のスポーツ観に基づいた活動。例えば「さとやまウォーク」には、温泉や食をセットにしてイベントを組むという具合だ。
体を動かすことの楽しさに目覚めた人たちがクラブに集まってきた。これまでスポーツには縁の薄い人たちだった。
会員は今では600人を超す。多くの人が集まり、企画や運営にも参画するようになって、活動は多彩を極める。スポーツ教室などのほか、文化や観光がらみのイベントなどにワイワイと人が集まる。「地域の人が元気になり、居場所を見つけるお手伝いを続けたい」。渡辺さんの夢だ。

「なでしこ」もキャンプ、サッカーの聖地に

クロアチアピッチ地域スポーツ施設整備助成

高原のクロアチアピッチ全景

ピッチでは毎年、クロアチアカップが行われる

美しく手入れされた芝を高原の涼風がわたる。十日町市、当間高原リゾート。ここに市民が「クロアチアピッチ」と呼ぶ多目的グラウンドがある。
このピッチ、2002年のサッカー、ワールドカップにあわせて大規模整備された。クロアチア代表がキャンプを張り、一躍注目された。以来、同市のサッカー熱の発火点となる。W杯を契機に始まったクロアチアカップは、さまざまな年齢のサッカーファンが集い、今も続く。宿泊施設が隣接する立地で、Jリーグチームや「なでしこ」のキャンプ地ともなっている。

熱望のクラブハウスと観客席が今秋に完成

サッカーコート2面を備えたこの施設に足りなかったのがクラブハウスと観客席。熱望したその二つの新設工事が、秋の完成目指し、スポーツ振興くじ(toto)助成を受けて進む。「totoの助成金がなければ整備は遅れただろう。とてもありがたい」と、管理する十日町市の保坂正行スポーツ振興課長。国際交流の場であり、市民スポーツの拠点でもあるクロアチアピッチの活用にさらなる弾みがつきそうだ。