トップアスリート×47都道府県

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トップアスリート×47都道府県(長野) バレーボール 高橋有紀子

やるからには頂点を・・・ 変わらない思い持ち続けてきた。

中学時代の厳しさがその後の大きな支えに

バレーボールで1988年のソウル、92年のバルセロナ、ビーチバレーに転向して96年のアトランタ、2000年のシドニーと、4回連続で五輪に出場しました。いずれも入賞を果たしたのですが、あと一歩でメダルには届かず、悔しさも大きかったですね。
現在はビーチバレーの指導者としてジュニア選手の育成にあたっています。今年は先ごろキプロスで行われたユース世界選手権を大きな目標に、選手たちが持てる力を思いきり発揮できるよう頑張ってきました。
インドアのバレーボールと砂のコートで行うビーチバレーは、基本は同じでもまったく別の競技です。多くの国民の期待を感じながら臨んだインドア時代の五輪と、新種目として挑戦したビーチ時代の五輪では意識も違いましたが「やるからには頂点を目指そう」という思いはずっと持ち続けていました。それは、中学(須坂市・墨坂中)時代にバレーボールを始めた時から変わりませんね。
私自身は、厳しい環境にいないとだめなタイプかもしれません。中学でも高校(東京・八王子実践高)でも実業団(日立、小田急)でも、とにかくハードなチームの中で上を目指しました。ビーチバレーに転向してからも「ゼロからの出発」で、それはきついトレーニングでしたよ。でも、そういうことに耐えられたのは、岡田隆安先生(現東京都市大塩尻高監督)の指導を受けた中学時代の厳しい練習が支えになっているんです。やはり、出会いが大切ですね。もし先生との出会いがなかったら、おそらく今の私はなかったと思います。

海のない信州でもビーチバレー盛んに

ビーチバレーの選手になってから、この競技を普及させたいという思いをずっと持っています。海のない信州でも、練習や試合をする環境はできますよ。現に、(上伊那郡宮田村の)駒ケ根高原には砂のコートがあって、大会も開かれていて「さわやかな空気の中で試合ができる」と選手たちに評判がいいんです。
砂のフィールドがあれば、バレーだけでなくビーチサッカーも楽しめるし、砂の上でのトレーニングでジャンプ力がついたりして、他の競技にもメリットが期待できます。もし長野県でビーチバレーに取り組みたいという人が増えてきたら、私が教えに行ってもいい。海のない信州でビーチバレーが盛んになるなんて、面白いじゃないですか。

高橋 有紀子たかはし ゆきこ

1967年須坂市生まれ。墨坂中2年の81年に全国中学バレーボール大会優勝。八王子実践高に進んだ後、日立、小田急でプレーし、93年にビーチバレーに転向。現在はビーチバレーの解説や指導などの活動をしている。

長野県内のtoto助成事例

地域の人々のつながりを大切にして

NPO法人 とよおか総合型地域スポーツクラブ総合型地域スポーツクラブ活動助成

心と体を育てる幼児運動教室

子どもたちに人気のサッカークラブ

元五輪選手を中心に大人たちの熱意で指導

下伊那郡豊丘村の「とよおか総合型地域スポーツクラブ」は2008年に設立。スポーツ振興くじ(toto)助成を受け、サッカー、バレーボール、陸上といった競技スポーツのほか、高齢者も参加できる健康教室、乳幼児が親と一緒に体を動かす運動教室などを行っている。
クラブには現在、約240人が参加している。「目指しているのはスポーツを通じて地域の人々のつながりを深めることです」と、同クラブのゼネラルマネジャー酒井浩文さん。酒井さんは、ソウル五輪の競歩代表選手。地域でスポーツ振興にかかわることは競技の一線を退いてからの夢だったといい「上達を喜んだり、体を動かす気持ち良さを感じたりといった、スポーツを楽しむ心を大事にしたい」と考えている。
週1回、夜間に行っているサッカークラブでも、子どもたちの楽しそうな表情があふれる。小学校6年生の中原崚君は「みんな仲がいいし、ここでサッカーをするのが楽しいです」。指導するのは地域の大人たちだ。時には真剣に叱り、時には満面の笑みでほめる。こうした大人たちの熱意がクラブの活動を支え、地域の人々の「絆」を深めていく。

将来の五輪メダリストを発掘、育成

SWANプロジェクト将来性を有する競技者の発掘育成活動助成

シーズンに入ると種目別のトレーニングが行われる

プロのトレーナーに指導を受けフィジカルトレーニングに取り組む子どもたち

多彩な内容でジュニア選手の成長を支える

Superb(優れた)Winter Athlete Naganoの頭文字をとった「SWANプロジェクト」は、スキー、スケートなど冬季競技で将来の五輪メダリストを発掘、育成する取り組みだ。県教育委員会、県体育協会、各競技団体からなる、実行委員会が、スポーツ振興くじ(toto)助成を受けて進めている。
そり系種目やカーリングで高校生以上を対象にしたAコース、全競技で小学校高学年から中学生までが活動するBコースに、現在合わせて58人が参加。参加者は公募し、選考会で基礎体力や競技適性を見る。「4年目になり、選手の成績にも結び付いてきています」と、プロジェクトを担当する佐藤純也・県体協競技係長は話す。
シーズン中は各競技団体による強化練習。オフシーズンは月に2回程度集まり、フィジカルトレーニング、トップ選手の講話、心理や栄養についての座学など、多彩なプログラムで選手の成長を支える。
アルペンスキーの選手として第1期から参加している久保田拓君は「大きな刺激が得られる場所です」と、高い意識を持ってトレーニングに取り組んでいる。