トップアスリート×47都道府県

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トップアスリート×47都道府県(宮崎) 野球 坂口裕之

野球人生から得た教訓、日の丸背負った責任感、今の自分の支えです。

「人よりやった」経験が自信につながりました。

小学3年生の時にグローブとバットを手にして以来、野球一筋で歩んできました。甲子園で初戦を突破できたのも、東京六大学野球と社会人野球それぞれで優勝できたのも、与えられたチャンスを確実にものにできたからだと思います。
現役時代は「結果を残すしかない」とどん欲でした。先輩との経験年数の差を埋めるためにひたすら練習しました。競技スポーツに勝つために共通して言えるのは、人がまねできない、やりそうもない練習をどれだけ積み重ねられるかということです。大学時代、恩師の島岡吉郎監督から夜中に起こされて練習することもありました。一見、理不尽かもしれませんが、「おれたちほど練習するチームがほかにいるか」と思えるようになるのです。
練習方法も工夫次第。打撃練習一つにしても単に打席に立つのではなく、厳しい場面を想定して追い込まれたカウントでどう打つのかなど、強いストレスと高い緊張感の負荷を自分にかけて実戦を意識するのです。「のびのび」だけの練習では力が付きません。質と量が伴う練習が自信の糧となり、その中でつかんだ豊富な成功体験が次の成果を勝ち得るのです。

故郷の競技力向上に、全力プレーを誓います。

野球が初めて五輪正式種目になった1992年バルセロナ大会。外野手枠4人の中の1人として最高の舞台で銅メダルを手にできた事は、オリンピアンの自負として心に刻まれています。日の丸を背負うというこれまで味わったことのない独特の「責任感」が、会社勤務の現在も役立っています。
現役を退いた後は、社会人野球や日本代表の競技力向上に努める傍ら、NHKの高校野球解説に携わり、「勝てるチーム」を見てきました。今年、宮崎県の高校野球界から強化アドバイザーへの誘いを受けました。競った試合での敗戦が目立つ県勢ですが、瀬戸際に強くなるにはやはり厳しい場面を想定した「ストレス練習」が必要でしょう。社会人の監督時代に経験しましたが、「いい試合」と言われる内容で負けた責任は指導者にあります。敗戦後に「よくやった」「いい試合だった」と満足していては駄目なのです。県勢には「目指せ県代表」ではなく全国トップクラスを見据えた高い意識を求めています。宮崎県出身者として待望の大旗をたぐり寄せたいですね。

坂口 裕之さかぐち ひろゆき

都城市出身。高鍋高3年夏に甲子園出場。明治大学で東京6大学リーグのベストナイン。日本石油(現JXーENEOS)で選手、監督として活躍。日本野球連盟競技力向上委員。

宮崎県内のtoto助成事例

“青々天然芝”に変身 爽快プレー心待ち

西都市清水台総合公園(多目的広場C面)地域スポーツ施設整備助成

芝生が全面改修され養生が進む多目的広場C面


サッカー場一つ分の多目的広場が3面隣接する西都市の「清水台総合公園」。そのうちの「C面」は天然芝生を全面張り替える工事を終え、今夏の使用開始まで養生中だ。
C面は表面が荒れやすく、水はけが悪いため芝生が傷み、管理も難しかった。同市には、大会運営への支障を心配する利用者から改善を求める声が寄せられていた。
市はスポーツ振興くじ(toto)助成を活用。総事業費4千万円のうち、2千4百万円がtoto助成金だ。そして、3月までの約5カ月半で、表土を深さ25センチ削るなどして排水性を高めた。

交代で養生期間設け 芝への負担軽く

天然芝広場が三つそろうことで、サッカーJリーグや大学生チームのキャンプ中も市民が利用しやすくなる。面を順番に休ませることで芝生への負担も軽減できる。
スポーツ交流人口の増加を狙う同市スポーツランド推進協議会会長の橋田和実市長は「totoの助成があって実現できた事業。利用者の方々が青々とした芝生の上で気持ちよくプレーできるよう、こまめに管理したい」と話している。

送迎バス導入でスクール活動の幅拡大

NPO法人 MSUスポーツ団体スポーツ活動助成(マイクロバスの設置)


MSU FC 佐土原サッカースクールのメンバー

社会人サッカーチーム「MSU(ミヤザキ・スポーツマン・ユナイテッド)」の選手やサッカー経験者らが集い、2009年にNPO法人「MSU」を立ち上げた。キッズ(小学6年生以下)と女子のサッカースクールを開いている。
キッズは放課後、阿波岐原森林公園市民の森(宮崎市)と加納小学校(同)で練習する。保護者の送迎の負担を解消し、応援に専念できるよう、スポーツ振興くじ(toto)助成を活用して昨夏、29人乗りのマイクロバスを導入した。

長距離遠征にも活用 保護者も安心

柳田和洋代表理事は「祈る思いで助成決定を待った。子どもがゆっくり座れて保護者も安心している」と喜ぶ。車中泊しながら広島、山口県にも遠征するなど活動の幅も広がった。
スクールに通う同市の広瀬北小学校5年小野寺滉介君は「友だちもたくさん増えて楽しい。将来の夢は日本代表」と目を輝かせる。
同法人はtoto助成を利用してビーチサッカーや少年サッカーの大会なども開催。広くスポーツに触れる環境づくりを目指す。