インタビュー

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インタビュー

ソチ五輪出場決定!足立友里恵が語る、女子アイスホッケーの楽しさ

足立選手の氷上にかける想い

誰もいないリンクでひとり練習を行う、足立友里恵選手。所属するチームのキャプテンを務めていると同時に、ソチオリンピック出場の立役者でもあります。自分たちの活躍を見せることで、まだまだ発展途上といえる「女子アイスホッケー」というスポーツを盛り上げていきたい。そんな想いを胸に、totoの助成によって支えられる環境の中、彼女は今日も練習を重ねます。

アイスホッケーの魅力は、スピードと激しさ

私は北海道札幌市出身で、父や兄がやっていたアイスホッケーを見ているうちに自分も「やってみたい!」と思うようになりました。

アイスホッケーの魅力は、スピードと激しさです。ゴール裏の展開や攻守の切り替えの早さ、反則すると2分間退場になって「パワープレー」という5人対4人の状況になったり、交替が自由で1分くらいでどんどん選手が入れ替わっていったり、アイスホッケーには他の競技にはないおもしろさがあります。やはり得点シーンがいちばん盛り上がるところなので、そこを見てもらいたいですね。

私自身の長所はスピードですし、フォワードなので得点にからみたいです。パワープレーで不利になった時には、ディフェンスとして守り切るというところにも注目してほしいと思っています。

大きな舞台でも楽しめれば力が出せる。自分の経験を後輩に伝えたい

初めて日本代表入りしたのが高校2年生の時。その頃は先輩たちについていくのがやっと。でもそれがきっかけになって世界で戦いたいと思うようになりました。
アイスホッケーは「氷上の格闘技」と呼ばれて筋力が必要で、オフの期間でも常にスクワットやベンチプレスなどのトレーニングが欠かせません。

今の日本代表には若い選手が多く、U-18代表、ユニバーシアードなど、いろんな大会に出場できるようになったので、試合慣れしてきていると思います。でも、大きな大会では楽しむことが大事というのは、ベテランになった私たちが学んできたこと。プレッシャーのかかる場面でも楽しんでやれば実力が出せることを伝えていきたいですね。

女子アイスホッケーをもっと知ってもらうためには、女子サッカーの「なでしこジャパン」のように、まず結果を残すことがいちばんだと思います。以前から、オリンピックに出れば注目されると思っていましたし、実際に出場が決まってからは盛り上がりを感じています。
2014年のソチ五輪で活躍できれば、もっといろんな人に見てもらえるようになると思っています!

足立友里恵・久保英恵・床 亜矢可
ソチ五輪最終予選メンバーが語る「Road to SOCHI」

「プレーに自信を持って、チーム一丸となれました」(床)

――2013年2月、3人はアイスホッケー女子日本代表として、ソチ五輪の最終予選に勝利し、本大会への切符を獲得しました。オリンピックに対しては、どういう想いがありましたか?

床: 私は今回が代表チームとして初めての挑戦でしたが、オリンピック出場はアイスホッケーを始めた頃からの夢でした。

足立: 最終予選への出場は2回目でした。何としてでもオリンピックに出場して、アイスホッケーをもっと知って欲しいという想いで挑みました。

久保: 一度アイスホッケーから引退して、オリンピック出場を目指して復帰したので、どうしても出たかった。私にとっては3度目のオリンピック挑戦で、アイスホッケー人生を賭けて臨んだ試合でした。

――最終予選直前のチームの雰囲気は?

久保: チームが一つになれたこと、一人ひとりが自信を持ってやれたことが結果につながったと思います。

床: メンタルコーチやカナダから金メダリストのコーチがきてくれたことが大きく、プレーに自信を持ってチーム一丸となれましたね!

足立: 前回の最終予選ではメンタルの弱さが出て自分たちのホッケーができませんでした。今回は予選を楽しむことができ、日本らしいホッケーをできました。

「出場決定の瞬間、ブザーが鳴ったときはとにかく嬉しかった!」(足立)

――オリンピック出場が決まった瞬間の気持ちは?

床: 現実なのか、夢なのか、とふわふわしていました(笑)。

足立: 2分くらい前からそわそわしていて、ブザーが鳴ったときはとにかくうれしかった!

久保: 試合が終わった瞬間は、「あぁ、終わった」くらいにしか思っていなかったですが、整列して挨拶したときに今までお世話になった人、両親だったり、ホッケーに関わってくださった方々だったりの顔を思い浮かべたら、涙が出てきました。

「日本はスピードが魅力。たくさん得点をあげて結果を残したい」(久保)

――サポートしてくれている人やファンに向けてメッセージをお願いします!

床: スピードと60分間しっかりプレーできるのが私たちのチームです。ハードワークできるように、がんばります!

久保: 日本はスピードが魅力です。たくさん得点を挙げて結果を残したい。得点する時、得点した後のパフォーマンスがホッケーの見所なので、楽しんでください。

足立: 日本のチームは海外の選手より体が小さいけどスピードが持ち味なので、どんどん足を動かして日本のホッケーをしていきたいです。

――「スマイルジャパン」ことアイスホッケー女子日本代表チームとしての目標は?

全員: メダルを取ることです! 応援よろしくお願いします!!

見えないところでも支えられていることを実感

お金がかかるアイスホッケーを続けさせてくれた両親に感謝していますし、東京に来てからもチームメイトや監督など、たくさんの人に支えられてきました。オリンピックの出場が決まった時に、応援してくれた友達やサポートしてくれた人たちからたくさんメールをもらって、うれしかったです!

身近な人からサポートはもちろん、totoを購入していただいたみなさんにも支えられていることを実感して、感謝しています。
今回、撮影させていただいた東京都江戸川区スポーツランドのスケートリンクの修繕費用にtoto(スポーツ振興くじ)の助成金が充てられたと聞きました。
SEIBUプリンセスラビッツが参戦している女子日本アイスホッケーリーグの運営もtotoの助成金でサポートしていただいています。
どちらも女子アイスホッケー界にとって大きな力になっています。
U-12やU-16というユースカテゴリーのキャンプもtotoの助成金でサポートされています。

私が学生時代に上を目指した時には、いきなり日本代表しかなく厳しかったのですが、カテゴリーができて、それぞれでキャンプできるようになったことはとてもありがたいことで、選手のモチベーションが上がっていると思います。

これまでサポートいただいた人たちのためにも、私たちはもっともっと強くなって良い結果を出したいと思っています。
今は選手として目の前のことに集中していますが、しばらくしたらもっと大きな意味でアイスホッケーを盛り上げるために、若い選手の育成などに関わっていきたいです!

(2013.10.18東京都江戸川区スポーツランドスケートリンクにて)

足立 友里恵あだち ゆりえ

1985年生まれ、北海道札幌市出身。ポジションはフォワード。SEIBUプリンセスラビッツ所属。兄の影響でアイスホッケーを始め、高校2年で日本代表に選出される。早稲田大学スポーツ科学部に進学すると同時に拠点を東京に移し、チームの中心選手として活躍、2011年からキャプテンを務める。

久保 英恵くぼ はなえ

1982年生まれ、北海道苫小牧市出身。ポジションはフォワード。SEIBUプリンセスラビッツ所属。兄の影響でアイスホッケーを始め、バンクーバー五輪の代表選考から漏れて引退したが、再びオリンピックを目指し現役復帰。2013年2月に行われたオリンピック最終予選では3試合2得点2アシストでMVP受賞。

床 亜矢可とこ あやか

1994年生まれ、北海道釧路市出身。ポジションはディフェンス。SEIBUプリンセスラビッツ所属。代表選手だった父の影響でアイスホッケーを始めた。2013年4月、大学進学と同時に上京、妹・秦留可が在籍するチームに移籍。2010年、2011年にU-18世界選手権に出場し、2012年に高校生ながら日本代表として活躍。

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Q1

本記事を読んで、スポーツくじ(toto・BIG)の収益が、日本のスポーツに役立てられていることを理解できましたか?

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