インタビュー

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スポーツの環境を整備し、明るい未来につなげる

世界で活躍したアスリートによるスポーツ教室「未来を育てよう!スポーツの力で。」スペシャルイベントが2017年1月14日に熊本県嘉島町のスポーツ交流広場で行われました。教室の先生になったのは、オリンピック北京大会のメダリスト朝原宣治さん、サッカー元日本代表・ロアッソ熊本の巻誠一郎選手です。参加した子供たちは寒さを吹き飛ばす勢いで元気にグラウンドを駆け回りました。イベント参加後に行われた朝原さん、巻選手の対談ではお二人が感じた「スポーツの力」を語り合いました。

対談 朝原宣治さん×巻誠一郎選手
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■スペシャルイベント「未来を育てよう!スポーツの力で。」
熊本県各地の小学4年生~6年生の児童42人が参加したスペシャルイベントは、朝原さんの「走り方教室」で始まり、続いて巻選手の「サッカー教室」へと引き継がれました。世界で活躍した2人のトップアスリートから直に指導を受け、子供たちは大いに刺激を受けていました。

身体を動かす楽しさを感じて欲しい

――お二人は今回の熊本県嘉島町のスポーツ交流広場で行われたスペシャルイベント「未来を育てよう!スポーツの力で。」で初めてお会いになったそうですね。朝原宣治さん、巻誠一郎選手ともに海外での大きな大会や環境で活躍された経験があります。
今回、小学4年生~6年生に指導する立場となって、どんな感想をお持ちになりましたか。

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朝原宣治さん(以下、朝原) 最後までやる気を失わずに楽しんでくれて良かったですね。指導しやすかったのは普段から練習などできちんと指導を受けているからでしょうね。
陸上競技ではなく、サッカーをしている子供たちには新鮮な練習になったようで、良かったです。
基礎的なことはもちろん大切ですが、あまり専門的になりすぎてもいけません。今回は、身体のいろいろな動きを楽しめるようなプログラムにしました。

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巻誠一郎選手(以下、巻) 朝原さんの指導が先にありましたので、子供たちが走りについて意識しているところがあったように感じました。僕も走り方教室に参加すれば良かったなと思いました(笑)。

災害からの復旧、復興にアスリートとしてできることを

――熊本県嘉島町は2016年4月の熊本地震で被害があった場所です。地震から約9カ月子供たちの様子はいかがでしたか。

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 熊本地震の後、私たちの他にもたくさんのアスリートが熊本を訪れてくれていて、子供たちはみんな笑顔を取り戻していました。子供たちにとって、地震はたいへんな経験だったと思います。
しかし、多くのアスリートと交流して、スポーツに改めて触れることでたくさんの刺激を得て、もう一度夢を持つきっかけになると思います。

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朝原 関西ではさまざまな競技の選手が集まる一般社団法人「アスリートネットワーク」を通じて、多くの子どもたちと交流をしています。地震からの復旧、復興にはまだまだこれから多くのことをしていかなければなりません。いっしょに支援してくれる協力者を増やしていきたいと考えています。

スポーツができる環境が身近にあることの大切さ

――今回、朝原さんの「走り方教室」、巻選手の「サッカー教室」の会場となった、熊本県嘉島町スポーツ交流広場は平成23年度にスポーツくじの収益による助成金を活用して人工芝生化などの整備が行われています。

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 スポーツくじの助成金によるいろいろな施設の整備により、サッカーが多くの支援を受けていることを知っています。また、サッカー以外のスポーツも整備が進み、環境が良くなってきていると思っています。
スポーツをする環境の整備が進めば、日本のスポーツの未来はもっと明るくなると思っています。

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朝原 陸上競技は走るトラック競技があり、跳躍や投擲などのフィールド競技があります。整備された競技場でスパイクを履いて走る感覚は何物にも代え難い特別なものがあります。しかし、それは膝や関節に負担がかかることでもあります。
人工芝や天然芝、柔らかい土の上を走って体力をつけたり、今日のスポーツ交流広場のような人工芝であれば寝転がったり、両手を地面につけたりといったさまざまな動きをすることができます。まず、こうした身体を動かす楽しさをより良い形で経験できる環境が整えられていることはとても大切だと考えています。

 私は試合で何度もヨーロッパに行きました。ヨーロッパの国々はどこに行っても、スポーツができる環境が身近に整っていると感じました。日本も少しずつそうした環境が増えるといいと思います。

スポーツをもっと広い意味で育てていきたい

――東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が近づいています。今から2020年までの間、また、2020年以降、どのような活動に取り組んで行こうと考えていますか。

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朝原 散歩なども含めて、身体を動かす行為全般をスポーツと捉えて、「健康になるためにスポーツしましょう」という働きかけを推進していきたいと思っています。そうした幅広い意味でスポーツを捉えた振興活動に加えて、若い選手がオリンピック・パラリンピック競技大会で伸び伸びと活躍できるよう、指導やサポートができればと考えています。

 一つはあらゆる競技で優れた実績を残した選手たちが、セカンドキャリアで自分の持つ貴重な経験を活かせる場を作っていくことです。優れた選手の持つ経験が次の世代に受け継がれる良い循環ができる環境を作れる可能性があるのではないかと思っています。
もう一つは現役Jリーガーとして子供たちに夢を与えることです。多くのファンに希望や勇気を見せられる試合をして、結果を出すことで「熊本ががんばっているな」と感じてもらえるよう、チャレンジをしていきたいと思います。

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朝原 宣治あさはら のぶはる

1972年兵庫県神戸市生まれ。同志社大学で100m日本記録を更新し、オリンピックは1996年からアトランタ、シドニー、アテネ、北京の4大会に出場。北京大会では4×100mリレーでメダルを獲得。現在は各地で陸上競技の楽しさを伝えている。日本にスポーツの力を育む活動、『SPORTS JAPAN』のアンバサダーを務める。

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巻 誠一郎まき せいいちろう

1980年熊本県小川町(現宇城市)生まれ。小学5年生からサッカーをはじめ、駒澤大学を経てジェフ千葉でJリーグへ。2006年FIFAワールドカップドイツ大会に出場後、ロシア、中国のクラブに在籍。2014年よりロアッソ熊本。

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