インタビュー

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インタビュー

気持ち良い打球音を、東京の空に響かせる!

2004年のアテネ大会以来、4大会連続でオリンピックに出場しているホッケー女子日本代表、さくらジャパン。2020年、東京オリンピックでのメダル獲得に向けて、切磋琢磨を続けています。そんな日本代表の攻撃の要となるのが、日本国内最強チーム、ソニーホッケークラブ BRAVIA Ladies(以下、ソニーHC)に所属する、永井友理・葉月姉妹です。そんな永井姉妹の指導のもと、「神スイング」でおなじみの稲村亜美さんが、バットをスティックに持ち替えて、ホッケーに初チャレンジ! 知られざるホッケーの魅力に全力で迫ります。


チャレンジ篇

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インタビュー篇

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まずはホッケーの基本から

――ホッケー初体験の稲村さん。まずはルールや道具について、永井友理・葉月両選手に教えてもらいました。

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稲村 まずはホッケーの基本について教えていただきたのですが、フィールドの広さはどのぐらいなんですか?

友理 ホッケーはサイドライン91.4m×55.0mです。サッカーは105m×68m(WC等国際大会の場合)なので、ホッケーのフィールドはサッカーより一回り小さいくらいですね。

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葉月 サッカーは天然芝のグラウンドで試合をすることが多いと思いますが、ホッケーの場合、国際試合などは必ず人工芝でプレーします。そして試合時間は15分×4Q(クオーター)制です。

稲村 何人でやるんですか?

友理 サッカーと一緒で11人です。一般的なフォーメーションの場合、フォワードが3人、ミッドフィールダーが3人、ディフェンダーが4人で、ゴールキーパーという形になります。選手交代は自由で、一度退いた選手が何度でも戻ることもできます。

葉月 姉(友理)はフォワードで、私はミッドフィールダーです。ごく簡単にいうと、私がパスを出して姉が決めるっていう役割ですね。

稲村 なるほど。サッカーに似ているところが多いですね。攻め方や守り方も、サッカーのイメージに近いんでしょうか?

友理 そうですね。でもホッケーにはオフサイドのルールがありません。そしてサッカーとの一番の大きな違いは、ホッケーの場合、ゴール前に引いてある「シューティングサークル」という線の内側からしかシュートが打てないんです。

稲村 え、ロングシュートってダメなんですか?

友理 そうなんです。ただし、遠くから打ったボールを、サークルの中にいる誰かが触れば得点になります。

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稲村 なるほど。では道具について教えてください。

葉月 まずスティックです。ボールは必ずこのスティックで操作します。ボールが足や体に触れたら「フット(ボディ)」という反則です。そしてスティックには平らな面と少し膨らんでいる面があるんですけれど、ホッケーはこの平らな面しか使ってはいけないルールがあります。

稲村 え? 片面だけですか?

葉月 はい。裏面を使うと「バックスティック」という反則になります。

稲村 じゃあ、自分の体の左側にボールがあったら、どう打てばいいんですか?

葉月 スティックを回転させて使います。

稲村 すごいなあ。ボールも触ってみていいですか?

葉月 はい。

稲村 あっ、硬い。見た目や大きさ、重さは野球ボールにも似てますけど、硬さが全然違いますね。

葉月 ゴルフボールよりちょっと硬いです。ルール的には「その材質を問わず、硬い球であること」と決められています。

稲村 ではこのスティックとボールを使って、実際に打ってみたいんですが、いいですか?

友理 はい。では早速やってみましょう!

――早速稲村さんがホッケーの実技に挑戦。 ホッケーでも神スイング?! 永井姉妹も驚きの身体能力! 映像でたっぷりお楽しみください。

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姉のリードに、妹がパスで応える

――ホッケー体験のテンションが冷めやらぬまま、稲村さんが永井姉妹へインタビュー。姉妹でプレーすること、オリンピックへの想いなど、誰よりもホッケーを愛し続ける姉妹の魅力に迫ります!

稲村 今日はいろいろ体験させていただきまして、本当に楽しかったです。どうでしたか、私?

友理 今まで体験取材をされた方の中で、一番上手じゃないかってくらい初心者とは思えませんでした。

葉月 稲村さんの感想は、いかがでしたか?

稲村 楽しかったです!屋外ですし、打球音が響くから気持ちいい!最高じゃないですか。では、改めて永井友理選手、永井葉月選手のお二人にお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

友理・葉月 よろしくお願いします。

稲村 まずは、お二人の得意なプレーは?

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友理 私はフォワードなので、まず味方からパスを受けなければなりません。ディフェンダーやミッドフィールダーがパスを出しやすいように、相手の裏をかくようなリード(相手のマークをかわしてパスコースを作る)をして、そこからシュートに持っていくのが得意です。

稲村 葉月選手は?

葉月 私はパスが得意です。選手それぞれに特徴があって、例えば強いパスがほしい人、優しい方がいいという人もいます。ボールの受け方も、フォア(体の右側)がいいとか、リバース(左側)がいい、というスタイルも、人によって異なります。そういった味方の特徴や、フィールド内の状況に応じてパスの強弱を調節できるところが、自分の良さだと思います。

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友理 そうですね。やっぱり妹はパスがセールスポイントで、フォワードにとっていつも受けやすい球を出してくれます。

稲村 では葉月さんから見て、友理さんはいかがですか?

葉月 私がパッと顔をあげた瞬間にすごく良いリードをしてくれるフォワードですね。それに決勝戦などの大事な試合で得点を決める勝負強さが姉の特徴かなって思います。

稲村 それでは、お二人が所属するソニーHCというチームの特徴は?

友理 ソニーHCのセールスポイントはプレス(圧力)です。相手ボールを奪うための、組織的な守備ですね。守備といっても、自陣でシュートを防ぐことだけではありません。私たちは、相手チームがパスを回しているエリアに対し、前線にいるフォワードの選手からプレスをかけてボールを奪いに行きます。そうしてボールを奪ったら、その流れから一気に相手ゴールに迫ります。

稲村 なるほど。積極的な守備から得点機会を作り出す、ということですね。

姉妹で切磋琢磨できる、良い関係

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稲村 続いて、お二人のホッケーとの出会いについてお聞きしたいと思います。どのようなきっかけでホッケーを始めたんですか?

友理 私たちの父も母もホッケーの元日本代表選手なので、生まれて間もない頃から自然にスティックやボールに触っていましたね。

稲村 根っからのホッケー一家なんですね。

友理 そうですね。認めざるを得ないです(笑)。

稲村 子どもの頃に感じたホッケーの楽しさは?

友理 シュートを打った時の音とかですね。あとは、私はテニスや水泳もやっていたんですが、周りの子たちと比べて自分が一番うまかったのがホッケーだったんですね。難しいといえば難しい競技だと思うんですけれど、「私にはそれができる」っていう特別感がホッケーにはあったので、それが嬉しかったんです。

稲村 私も今日体験させていただくまでは分からなかったんですが、難しいことができると特別感がありますよね。葉月選手はどうですか?

葉月 私もいろんなスポーツをやっていましたが、姉のようには続かず、すぐ飽きてしまうタイプでした。でもホッケーは唯一、続けたいと思ったんです。チームスポーツというのも魅力でした。チームメイトに助けられたりしながら、楽しさが倍になっていくというか。そういう時に「ホッケーやりたいな」って感じましたね。

稲村 姉妹で日本を代表する選手っていうのも珍しいと思うんですけれど、そのことはどう感じてますか?

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友理 姉妹で比べられたりとか、精神的にしんどいこともあったんですが、やっぱり妹に負けたくない気持ちがあったからこそ、今のレベルになれたのかなと思います。

葉月 私にとって姉は、ライバルとしてとても大きな存在でした。子どもの頃から姉が褒められていると「なんで私は褒められないんだろう?」「私も絶対に褒められたい」って思うタイプだったので、そういうところで切磋琢磨できている、良い関係なのかなと思います。

友理 うん。今となってはそう言えるね(笑)。

オリンピックで勝たなければ、ホッケー界の未来は拓けない

稲村 お二人は2016年のリオデジャネイロオリンピックに出場されましたが、その時のことを振り返っていただけますか?

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友理 出場できたことは嬉しかったんですけれど、やっぱり悔しい大会(0勝1分け4敗)でした。

葉月 もう課題だらけでした。他の大会では勝てた相手にも、結局引き分け(日本2-2インド)で終わってしまって。全員が実力を発揮できなかったことは、すごく苦い思い出です。

稲村 やっぱりオリンピックという舞台は、違うものですか?

友理 それは感じましたね。他の大会とは違うプレッシャーというか、いざ試合が始まるとなぜか体が動かないとか。普段の力を出すっていうことがどれだけ難しいかということを、すごく痛感しました。

稲村 2020年には東京オリンピックがあります。

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友理 力を出し切りたいと思いますが、オリンピックという舞台で実力以上のものを発揮するのは難しい。普段の練習の質をもう一段階、二段階高めなければ、オリンピックの舞台でイメージ通りのプレーが出せないと思います。

葉月 チームとしては金メダルが目標です。姉にも私にも、リオで果たせなかったメダルへの思いが強く残っていますし、挽回できる場所は東京オリンピックしかないと思っています。

友理 そうですね。金メダルは高い目標ですけれど、それをクリアしなければ日本のホッケー界の未来は拓けないと思っています。

ホッケーをプレーできる環境は、たくさんの人に支えられている

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稲村 今日私はスポーツくじの企画でお邪魔させていただいていますが、スポーツくじの収益が様々なスポーツに役立てられているとお聞きしました。ホッケー界にも助成があるとお聞きしたんですが、いかがでしょうか?

友理 今日稲村さんに来ていただいた、この川崎重工ホッケースタジアム(岐阜県グリーンスタジアム)の人工芝の張り替えに、スポーツくじの助成金が役立てられています。また岐阜県スポーツ界としても、ジュニア世代のホッケー選手の発掘と育成に役立てられています。

稲村 なるほど。将来のためにもサポートされているんですね。

友理 はい。今ホッケーができる環境は当たり前ではなく、たくさんの方々に支えられて、練習ができています。そして、これから人気スポーツの仲間入りを目指すホッケーにとってジュニアの世代が育ってくれることは、層を厚くするという意味ですごく将来に希望がもたらされます。本当にありがたく思っています。

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葉月 ホッケーに限らず、私たちスポーツ選手は皆さんのサポートがあってこそ、いいパフォーマンスができると思います。この環境(競技場の整備や若い世代の育成)を整えていただいていることに感謝して、その感謝の気持ちをしっかりプレーで表現していかなければならないなと思います。

稲村 プレーで恩返しですね。

友理・葉月 そうですね。

会場でぜひ、シュートの音と迫力を味わって欲しい

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稲村 最後に、ソニーHCの今年の目標についてお聞きしたいと思います。ソニーHCは2017年シーズン、国内主要大会4つのうち3つ(日本リーグ、全日本選手権、全日本社会人選手権)で優勝を遂げました。2018年はどんなシーズンにしたいですか?

友理 はい。去年逃した国体も含めて、4大タイトルを全部制覇したいと思います!

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葉月 私たちは追われる立場にあるんですけれど、そのプレッシャーに負けず「日本一のチームだな」と思われるようなプレーができたらと思います。

稲村 では、これからホッケーを観たいという方には、どこを注目して観てほしいですか?

葉月 やっぱりシュートの音ですね。ぜひ会場で、その迫力を味わっていただけたらと思います。

稲村 私も絶対に観に行きたいと思います。今日はどうもありがとうございました。

友理・葉月 ありがとうございました。

稲村 応援してます!

友理 むしろ選手としてどうですか?

稲村 いえいえいえ、無理です~(笑)。

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永井 友理ながい ゆり

1992年5月26日、岐阜県出身。ソニーHC BRAVIA Ladies所属、ポジションはフォワード。2016年リオオリンピック代表選手。2014年、2015年には、スペイン1部リーグ、レアルソシエダでプレーする。妹・葉月選手とともに、2020年東京オリンピックの代表を目指す。

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永井 葉月ながい はづき

1994年8月15日、岐阜県出身。ソニーHC BRAVIA Ladies所属、ポジションはミッドフィールダー。2016年リオオリンピック代表選手。2017年9月よりオランダ1部リーグHC Oranje-Rood(ホッケークラブ オレンジレッド)にレンタル移籍、女子ホッケー最高峰のリーグに参戦し、2020年の東京オリンピックに向けて研鑽中。

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稲村 亜美いなむら あみ

1996年1月13日生まれ。東京都出身。
2014年に講談社主催アイドルオーディション「Miss iD2014」に選ばれる。2015年4月、小学1年生から中学3年生まで野球に打ち込んだ経験を活かし、自動車会社のwebCMで披露した豪快なバッティングが“神スイング”として話題となる。
現在、バラエティ、スポーツ番組、CM出演など幅広く活躍中。

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Q1

本記事を読んで、スポーツくじ(toto・BIG)の収益が、日本のスポーツに役立てられていることを理解できましたか?

とても理解できた
なんとなく理解できた
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Q2

スポーツくじ(toto・BIG)の取り組みに共感できましたか?

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