インタビュー

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「生涯続けていたい」 リレー銀メダリストが42歳でも走り続ける理由

陸上 末續慎吾選手

2003年世界陸上競技選手権大会200メートルで日本初の銅メダル「出てしまった」

 2003年、パリが舞台となった第9回世界陸上競技選手権大会。男子200メートルに出場した末續慎吾選手は日本短距離界史上初の銅メダルに輝き、歴史を塗り替えた。当時、23歳。「アマチュアらしく、とにかく走って結果を出すことに、純粋にコミットしていましたね」と振り返る。

 大会前から「メダルを獲る」と宣言していたものの、「言うは易く行うは難し。競技場に立てばどれだけ難しいか分かっている中で、若さなりのいい傲慢さが出ていましたよね」。だからこそ、20秒38のタイムで決勝のゴールを切った時は「出てしまった」という感覚が強かったという。

「自分が意図していた以上のものが返ってきた印象。ただ、競技に対して一生懸命な必死さはあって、それが100%出せたということは、年齢に応じた戦い方ができたんだと思います」

 その後もアジア競技大会の200メートルで2連覇(2002、2006年)したり、2008年北京オリンピックでは4×100メートルリレーで日本男子初の銀メダルを獲得したり、大舞台で強さを発揮し続けた。緊張やプレッシャーを感じるであろう重要な局面で、いかんなく実力を発揮できたコツは何だったのか。

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「より速く、より強くっていうシンプルなものを求めた結果だと思います。技術だったり何だったり、ゴチャゴチャ考えていると大切なことを見失ってしまう。複雑に考える時期もあるんでしょうけど、基本は自分より速い人間がいれば、もっと速く走りたい。そのシンプルな考えを追究していたら、たまたまメダルが獲れて、歴史を変えるような出来事になったということです」

 シンプルに、ということで言えば、「陸上が好き。走ることが好き」という気持ちも変わらない。42歳を迎えた今も現役選手として活動。「いろいろ考えた時期もありましたけど、グルリと一周回った感じ。走りたい時に走る。出たい試合があったら出る。よりシンプルになっていますね」と笑顔を浮かべる。

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