トップアスリート×47都道府県

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トップアスリート×47都道府県(岩手) サッカー 岩清水梓

被災地を忘れない。岩手に明るいニュース届けたい。

「東北魂」胸に刻み 故郷へ恩返し

東日本大震災から1年が過ぎた4月、故郷岩手で初めてサッカー女子のなでしこリーグ公式戦が行われました。多くの方が来場し、皆さんの笑顔を見ることができて感動しました。自分はサッカーしかできませんが、プレーを通じて皆さんに楽しんでもらえることができたのはうれしいです。「スポーツの持つ力」を実証できたような気がします。
「岩手」の存在は、自分の中で切っても切り離せないもの。いつも県民の皆さんが応援してくれるので、恩返しの思いも強いです。
震災直後から、ブログの文末に「東北魂」という言葉を記載しています。東北は自分のルーツ。それを強く打ち出すことで今まで以上に、応援してくれる人、岩手の皆さんをより近くに感じています。苦しい思いをしている方々はたくさんいらっしゃいますが、その人たちのためにも、特にこの「魂」は胸に刻み続けていきたいです。
昨夏のW杯優勝後にはピッチ上で、メッセージを書き込んだ日の丸を掲げました。「共に歩もう!東北魂」。これはいつでも故郷を思っている―ということを伝えたかったのです。大変な時は続きますが、一瞬でもそのつらい時間を忘れられて、喜んでもらえるようなプレーをこれからもしていきたいです。
今年初めには遠野市で小中学生を対象に、小笠原満男選手(J1鹿島)、菊池新吉さん(J1川崎コーチ)とサッカー教室を行いました。子どもたちの笑顔にはほっとしました。今後も、長期にわたってお手伝いさせていただきたいです。

子どもが楽しめるグラウンド整備を

教室を通じて、スポーツ振興、サッカー振興という点であらためて課題なども感じました。小笠原選手とは「岩手には気軽にサッカーが楽しめる芝のグラウンドがほとんど無い」という話をしました。被災地では住居さえままならない状況でもありますが、それでも子どもたちが集まれる環境づくり、グラウンド整備を進めていただきたいし、自分もサポートしていきたいです。
両親も話していましたが、岩手県民はコツコツ取り組むことが得意です。その積み重ねが自信につながると思いますし、自分はその自信を誇りに世界と戦ってきました。だから、岩手の子どもたちをはじめ、皆さんも一緒にコツコツ頑張っていきましょう。また、自分が活躍することで、子どもたちの目標になれるような何かを届けられれば―と考えています。
これからも被災地のことは絶対に忘れません。ロンドン五輪ではいい成績を収めて、もう一度、岩手の皆さんに明るいニュースを届けたいです。

岩清水 梓いわしみず あずさ

滝沢村生まれ、その後神奈川県に転居。高校2年時、日テレ・ベレーザ下部チームから昇格。06年フル代表初選出。08年北京五輪4位、11年女子ワールドカップ(W杯)初優勝に貢献。162センチ、センターバック。

岩手県内のtoto助成事例

故郷の健康増進支え10周年

NPO法人 まつぞのスポーツクラブ総合型地域スポーツクラブ活動助成

多くの参加者でにぎわったソフトバレー大会

参加者が交流を深めたグラウンドゴルフ大会

今年設立10周年を迎えた盛岡市松園のNPO法人「まつぞのスポーツクラブ」(浅沼道成理事長)は、グラウンドゴルフ、テニス、社交ダンスなど十数種類のサークル活動を展開する。地域住民を中心に、健康増進と充実したスポーツライフ実現を目的に活動している。
現在、会員は小・中学生や高齢者ら約200人。スポーツ振興くじ(toto)助成は、活動種目の展開に役立てられており、7月からは、女子サッカーやソフトボールなども新たにスタートする。

シンボルチームつくりたい

伊東宏子クラブマネジャーは「シンボルチームを通じて地域が一体になれるのでは」と“なでしこ”人気を弾みに、女子サッカーへの期待を膨らませる。
地区内外の他のサークル・団体同士でグラウンドゴルフやソフトバレー大会も開催。参加者同士が交流を深める場になっている。
浅沼理事長は「10年を迎え、やっとスタートに立ったという感じで、役割や今後の育成方向などが見えてきた。地域のスポーツ振興を担う存在として、周辺のクラブとより強固に連携していきたい」と力を込める。

地域の交流拠点クラブに

NPO法人 フォルダ総合型地域スポーツクラブ活動助成

楽しみながら「走り方」を学ぶフォルダスクールの児童

壁を使って体を反らすなど柔軟性もトレーニング

北上市幸町のNPO法人「フォルダ」(宍戸朋夫理事長)は、スポーツの普及、育成活動に限らず、地域活性化事業なども多彩に展開している。子どもから若い世代、高齢者まで幅広い年齢層に活動の場と交流の輪を広げる。
「日本でトップクラスのクラブをつくろう」を合言葉に始まった同クラブでは、サッカーやバスケットボールなど年間約80種目を展開している。スタッフ12人体制。会員数は市民を中心に約800人、2011年度の延べ利用者数は県内外から36万人を超える。

会員自ら企画、実施「言い出しっぺ方式」

クラブの運営は、スポーツ振興くじ(toto)助成が役に立っており、助成を活用して4歳児~中学3年生対象のスポーツ少年団「フォルダスクール」では一貫指導に取り組む。会員自らが講座などを企画、実施する「言い出しっぺ方式」は全国的にも注目を集める。
「『フォルダで笑顔をみたい』の理念の下、笑顔をつくる場を提供できるよう、活動の充実を図る」と司東道雄ゼネラルマネジャー。「会員だけではなく、今後も地域交流拠点となるクラブを目指す」と躍進を誓う。

関連リンク

笑顔の教室第1回・2回(岩手県 大船渡市)
オリンピックデー・フェスタin雫石(岩手県 雫石町