インタビュー

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インタビュー

創意工夫が生んだ大飛躍 一矢に込めるパラスポーツ普及への想い(3/3)

パラアーチェリー 岡崎愛子選手

障がいの有無に関わらず同じ土俵に立てる「本当にバリアフリーなスポーツ」

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 もう一つ、他のスポーツにはあまりない大きな魅力がある。「四肢麻痺があったり、視覚障がいがあったり、いろいろな障がいのある方が取り組めるスポーツ。また、オリンピックと同じルールなので、障がいの有無に関わらず同じ大会にも出られる、本当にバリアフリーなスポーツなんですよ」。実際、イランの女子選手、ザハラー・ネエマティーは2016年のリオデジャネイロ大会でオリンピックとパラリンピックの両方に出場した。

 バリアフリーと言えば、東京パラリンピックの選手村では新たな発見があった。「障がいがある私もビックリするくらい、いろいろな障がいのある方がいて、すごく面白いなと思いました。共生とかダイバーシティとか言葉にすると難しいけれど、いろいろな人がいて当たり前。その誰もが自由に使えるように、バリアフリーが特別ではなく当たり前な環境になるといいなと思います」

 心や考え方と同時に、環境のバリアフリー化も重要だ。スポーツくじ(toto・BIG)の収益による助成金は、地域のスポーツ施設のバリアフリー化や障がい者スポーツの大会・教室の開催など障がい者がスポーツに触れ合うきっかけ作りにも役立てられている。

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 パラアーチェリー、そしてパラスポーツの魅力を未来に繋いでいきたいと願う岡崎選手は、これから積極的にSNSを通じた発信に取り組むつもりだ。

「東京パラリンピックがSNSで盛り上がっていたのを見て、パラスポーツに触れる機会が増えれば、さらに盛り上がる可能性を感じました。なので、私自身もっと発信して、子どもたちや多くの方に知ってもらう機会を作れたらと思います。ただ、アーチェリーの場合、興味があっても体験する場が少ないのが課題。もし自分もやってみたいと興味を持ったら、SNS等を通じて、私や他のアーチェリー経験者に直接連絡してみてもらうのもいいかもしれません」

 独学からパラリンピック出場を実現させたように、草の根活動を積み上げた先の未来には、パラアーチェリー界全体を盛り上げる大きなうねりが巻き起こっているかもしれない。

(リモートでの取材を実施)

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岡崎 愛子おかざき あいこ

 1986年1月10日、大阪府生まれ。小学生ではテニス、中学生ではソフトボールをプレー。高校生では愛犬とフリスビードッグの競技に出場するなど、スポーツ好きとして育つ。だが、大学生だった2005年にJR福知山線脱線事故に巻き込まれ、頸髄損傷により首から下が麻痺。車いす生活が始まる。1年以上の入院生活を経て大学に復学し、一般企業に就職。2013年からパラアーチェリーを始め、東京パラリンピック出場を目指す。2019年のパラアーチェリー世界選手権の混合団体(W1)で3位となり、出場内定。2021年の東京パラリンピックでは女子個人(W1)で5位入賞、混合団体(W1)で6位入賞を果たした。

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