トップアスリート×47都道府県

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トップアスリート×47都道府県(千葉) 水泳 鈴木大地

人生で大切なことを、水泳から今もたくさん学んでいます。

人を育てることに全力を注いでいます

僕が水泳を始めたのは7歳。習志野市のCACスイミングスクールに通うことになり、泳げないのになぜか入会動機に「オリンピック選手になりたい」と書いたんです。
それが現実の目標になったのは高校2年の時。全国高校選手権100m、200m背泳ぎで3位に入賞し、翌年のロサンゼルスオリンピックを目指してモチベーションが高まり、さらに練習に励むようになりました。
大学時代は毎日、授業の後に、8000mを泳ぎ、その後一時間半の筋トレ。選手としては当然ですが、やはりハードでしたね。大学4年で出場したソウルオリンピックでは100m背泳ぎで金メダルを獲得。アスリートとして一つのゴールに到達したという思いがありました。
25歳で引退後、将来設計の中で、自分がこれまで取り組んできたことを大学で活かしたいと思いました。一つの事に全力を注ぐ性質なので今は教えることに集中しています。

誰もが泳げる国「国民皆泳」が目標

大学水泳部では選手の指導を行っています。指導をする上で気をつけていることは、選手の身になって考えモチベーションを上げていくこと、また僕自身の経験に加え、今の時代のやり方や選手の個性を考慮することです。難しいけれど面白いですね。人を育てるというのは、本当に奥深い。僕自身も勉強しなくてはならないですね。
他方では日本水泳連盟の理事として、水泳の普及に努めています。水泳は特別な道具も必要なく、今ブームのランニングと同様、すべての年代の人が気軽に楽しめるスポーツです。僕の出身地・千葉県は古くから水泳が盛んで、プールやスイミングクラブも多く、水泳に取り組むにはいい環境がそろっていると思います。
スポーツで学べることはたくさんある。自分の目標を設定して努力を続ける。それをクリアした時には達成感があり、自分に自信を得る。これは生きる上で大切なことです。今の子どもたちの多くが受験などで塾通いに時間を費やしていますが、子どもの頃からスポーツに親しめるような社会の仕組みが必要ではないかと思います。中国や韓国では既に受験科目に体育を導入しています。
運河の多いオランダでは災害訓練を兼ねて着衣泳などを国民全体で実施しています。これは海に囲まれた日本でも必要ですね。今後も、誰もが泳げる国、「国民皆泳」復活に様々な形で取り組んでいきます。

鈴木 大地すずき だいち

1967年3月10日生まれ。84年ロサンゼルス五輪出場、88年ソウル五輪100m背泳で金メダル獲得。88年、日本スポーツ大賞ほか多数受賞。06年より順天堂大学准教授。日本水泳連盟理事、東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会理事など社会的活動も多い。

千葉県内のtoto助成事例

生涯スポーツ振興とコミュニティーの場

市原市(加茂運動広場)地域スポーツ施設整備助成


天然芝の上で元気にプレーする市民

市原市は、市民が日々の生活の一部としてスポーツを楽しみながら体力づくりができ、生涯スポーツの推進と地域コミュニティ活動の場として、今年4月に加茂運動広場を開設した。費用の一部は、スポーツ振興くじ(toto)助成を利用している。
メインとなる多目的広場では天然芝を利用したサッカー、野球、ラグビー、陸上などの競技が可能であり、利用者は「芝生の状態も設備も申し分ない。自然も多くスポーツをする環境としては最高。家族みんなで楽しめる」と話す。

自然の中でスポーツとレクを楽しむ

多目的広場に隣接したミニ球技場も天然芝。フットサルやゲートボールなどは、天然芝の上で行える施設は少ない。特にグラウンドゴルフを行うお年寄りには「足への負担が少なく長時間プレーしても疲れない」と好評だ。
施設の外周にはウォーキングやジョギングが楽しめる一周約500mの外周路があり、地域の子どもからお年寄りまで幅広い年齢の方が利用している。
この施設内には、隣接する高滝ダムを一望できる展望広場もあり、週末は家族連れなどでにぎわっている。

地元発のアスリートや指導者の育成環境をつくる

NPO法人 スポーツアカデミー総合型地域スポーツクラブ活動助成


主催のサッカー大会での記念写真

NPO法人スポーツアカデミー(旭市)は、一人一人が生涯を通じてスポーツを親しみ、地域コミュニティづくりの推進による豊かな社会の実現を目的として設立された。その中でスポーツ振興くじ(toto)助成は、様々なスポーツ活動の実施に役立てられている。
サッカーとバレーボールは、選手コースとサークルコースを選手自身が選択する。また、サッカーのジュニアユースチーム「FC・Crecer(エフシー・クレセール)」も設立された。元Jリーガーの鈴木和裕さんが指揮を執る。
同アカデミーは関わりあいを重視し、選手・指導者の育成に力を入れる。指導者の平均年齢は20代前半で、現役の高校生コーチも在籍している。
大場弘樹クラブマネジャーは「自ら考えて判断し、プレーできる選手を育成できる環境を作ることが大事。また、チーム出身者がコーチとして戻ることで、チームの発展につながる」と語る。

クラブハウスを建設

拠点となるクラブハウスが、こちらもtotoの助成を受けて、今秋開設する。中学校の必須科目となったダンス・キッズ体操を行うスタジオやミーティングルームなどを併設。平日は高齢者向けの基礎運動を行い、地域コミュニティの場として役立てていく。