インタビュー

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大歓声は「選手冥利に尽きる」 前代表主将を奮い立たせる応援の力(2/2)

バスケットボール 田中大貴選手

新たなスポーツくじ「WINNER」登場で「また違った形で試合を楽しむことができる」

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 観客席から届くダイレクトな応援、テレビやオンライン配信などで楽しむリモート応援、その他にも様々なカタチの応援があるが、スポーツくじの収益による助成金もまた、日本のスポーツ界を支える応援の仕組みでもある。日本のスポーツ文化が未来へ継承されるよう、次世代アスリートの発掘・育成や地域のスポーツ施設の整備などに幅広く活用されている。2012年の初選出から2021年の東京オリンピックまで長らく日本代表チームで活動してきた田中選手もまた、スポーツくじの応援を身近に感じる1人だ。

「日本代表は国民の応援で成り立つものですし、色々な取り組みや仕組みによる支援があるから継続できること。選手はそこに感謝しながらプレーすべきだと思います。また、これからスポーツを始める子どもたちや、さらに上を目指したい子どもたちに、なるべくいい環境を整えてあげるためにも継続していただきたい取り組みですね」

 9月からは新たなスポーツくじ「WINNER」が登場し、サッカーとともにバスケットボールのB.LEAGUEも対象となった。「WINNER」は、J.LEAGUE や B.LEAGUE 等のリーグ戦・カップ戦の試合の中から好きな 1 試合を選んで試合結果を予想するだけのくじで、売上の一部は、これまでのスポーツ振興くじ助成の財源として活用されることに加えて、J.LEAGUE や B.LEAGUE のクラブチームに還元され、選手等のための環境整備やクラブ強化などに充当される。田中選手にも各方面から「WINNERをやってみたよ」という声が届くそうで、「また違った形で試合を楽しむことができていいんじゃないかと思います」と話す。

 田中選手率いるアルバルク東京が目指すのは、もちろん優勝だ。リトアニア出身のデイニアス・アドマイティスHC(ヘッドコーチ)を迎えた新生チームで臨む今季。若手とベテランでバランスよく構成されるチームは「完成度はまだ高くはないですが、試合を重ねるごとに良くなっている実感がある。それぞれが持つクオリティはリーグ屈指の高さだと思うので、HCのスタイルをしっかり理解し、表現できればいいシーズンが送れると思っています」と力強い。

 アルバルク東京では10シーズン目。日本人最年長選手としてキャプテンを任されるが、競技に臨む姿勢は何も変わることはない。

「色々と国際試合も経験してきましたし、言葉で伝えるべきこともあるとは思いますが、自分が日頃、練習や試合に取り組む姿勢を見て、若い選手たちが必要なことを感じてくれればいい。それも一つのリーダーシップなのかなと思います。自分も正中岳城さんや菊地祥平選手という先輩の背中を見て、スキルや戦術はもちろん、どんな時もやるべきことをブレずにやり続ける姿から学ばせてもらいました」

 ベテランだという自覚はあるが、まだ31歳。第一線を譲るには早過ぎる。

「年齢や経験を重ねると落ち着きは出ると思いますが、同時に若い時のギラギラした感じ、やんちゃな感じは大事だし、持ち続けていきたい。そこのバランスを取りながら、いいパフォーマンスをしていきたいですね」

 様々な応援に後押しされながら、28メートル×15メートルのコートで躍動し続ける。

(当記事は2022年11月に新型コロナウイルス感染症対策を行った上で取材・撮影を行いました。)

※スポーツくじの収益は、グラウンドの芝生化をはじめとしたスポーツ施設の整備、地域のスポーツ大会・教室の開催や未来のトップアスリートの発掘・育成など、日本のスポーツ振興のために役立てられています。

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田中 大貴たなか だいき

1991年9月3日、長崎県生まれ。B.LEAGUE・アルバルク東京所属。小学2年生からバスケットボールを始め、中学生になると九州大会で3位を経験。地元のバスケットボール強豪校に進み、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に1度、全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会(ウインターカップ)には3年連続出場という好成績を残す。大学時代には全日本大学バスケットボール選手権大会で2度の優勝を経験。大学3年時の2012年に日本代表に初選出されると、2021年の東京オリンピックまで主力選手として、代表チームの成長に貢献した。2013年にトヨタ自動車アルバルク東京(現アルバルク東京)に入団。2016年のB.LEAGUE発足以降はチームのリーグ2連覇に貢献し、ファイナルMVPやシーズンMVPにも輝いた。主将2季目の今季(2022-23シーズン)は優勝奪還を目指してチームを牽引する。

※当時の大会名称(現・全国高等学校バスケットボール選手権大会)

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