インタビュー

インタビュー

大歓声は「選手冥利に尽きる」 前代表主将を奮い立たせる応援の力

バスケットボール 田中大貴選手

コートと観客席の距離の近さが魅力の一つ「精神的に高ぶる」

 B.LEAGUEが発足してから7シーズン目。今季、アルバルク東京でキャプテンを務める田中大貴選手は「年々成長してきていますし、認知度も高まってきたと感じています。僕はNBLでもプレーしていたので、その頃と今とでは大きく違いますね」と力強く語る。

 ナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)と日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)を統合・再編し、2016年から始まったB.LEAGUEはホームタウンを設定するなど地域密着方式での普及・発展を模索。地元ファンの応援に支えられながら、その取り組みが芽を出し、花開く様子は選手たちも実感しているようだ。田中選手も「B.LEAGUE開幕から数年で一気に成長してきたところがある」と話す。

 スポーツの発展に応援の力は欠かせない。数ある競技の中でも、特にバスケットボールはコートと観客席の距離が近く、応援の熱気が選手にダイレクトで伝わりやすい。「すごく展開が速くて点数もすぐに入りますし、観に来てくださっている方々とコートの距離感も近いので迫力を感じられるところが魅力」という田中選手の元には、実際こんな声も届くそうだ。

「試合では各チームが用意する色々なエンターテインメントも楽しめるスポーツ。会場に初めて観に来てくれた友達は、ほぼみんな『面白かったよ。また観に行きたい』と言ってくれるので、ぜひ一度、会場で生観戦していただきたいですね」

int_128_1

 コートと観客席との距離の近さは、ファンだけではなく選手にもプラスの効果をもたらしている。全力でプレーする選手のギアをさらに一段上げる原動力となるのは、観客席から届く熱い応援だ。

「お客さんが見に来てくれて大歓声の中でプレーするのが、やはり自分たちプロ選手には有難いことであり、精神的に高ぶることでもあります。コロナ禍で無観客試合も経験しました。試合に取り組む姿勢は環境の変化に影響されるべきものではないものの、どこかで寂しさを感じたり、モチベーションが上がらないこともあり、早く元の雰囲気に戻ってほしいと願っていました」

 “ウィズ・コロナ”の世の中となり、スポーツ界での制限も徐々に緩和され、応援のカタチも徐々にコロナ前に戻りつつある。アルバルク東京は今季からホームアリーナを国立代々木競技場第一体育館に変更。「たくさんの方に観に来ていただいて、素晴らしい環境の中でプレーさせていただいています。選手冥利に尽きるというか、他では味わえない非日常的な空間を楽しませてもらっています」と感謝しかない。

1 2

アンケートにご協力ください。

Q1

本記事を読んで、スポーツくじ(toto・BIG)の収益が、日本のスポーツに役立てられていることを理解できましたか?

とても理解できた
なんとなく理解できた
理解できなかった
Q2

スポーツくじ(toto・BIG)の取り組みに共感できましたか?

とても共感できた
なんとなく共感できた
共感できなかった
送信