インタビュー

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新たな挑戦がもたらす笑顔の毎日 フィギュア世界女王が選んだ変化(2/2)

フィギュアスケート 坂本花織選手

自分の弱さと向き合って掴んだ全日本選手権の優勝

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 世界女王としてスタートした今季。昨年10月のフィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第1戦・スケートアメリカでは見事、優勝したものの、11月の同第5戦・NHK杯国際フィギュアスケート競技大会では2位となり、2年連続3度目の出場となった12月のGPファイナルはフリーでミスが重なり5位に終わった。

 周囲からの期待は大きく「どの試合でも優勝候補と言われるので、今までとは全然違うなと感じました」と明かす。さらには「先シーズンは真っ直ぐに自分と戦おうという気持ちで試合に挑んでいましたが、今シーズンはどうしても『負けたくない』という気持ちが出てきて、知らず知らずに他人と戦ってしまっていた。それが悪い方向に働いていたと思います」と自己分析。練習量の不足なども含め、GPファイナルからわずか1週間で立て直し、全日本フィギュアスケート選手権大会では圧巻の連覇を果たした。

「ファイナルは練習が追い込めていなかったので悔しい結果になりました。曲の一番苦しいところで止まってしまうクセがついていて。これではダメだなと思っていたら、ファイナルの結果として出てしまいました。なので、全日本までの1週間はきつくても踏ん張って乗り越えられるように練習して。だいぶ自信を取り戻せるくらいまで仕上がってきたので、全日本であの演技ができてよかったと思います」

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 新たな挑戦に乗り出して約1年。山あり谷ありの連続だが、どのエピソードを語る時も絶えず笑顔が浮かぶのは「楽しくて、毎日が充実しているので、アッという間に時間が経っていく感じ」がするから。「今までのほぼルーティン化した1年とは、また違う1年を過ごせている。新たな発見や試行錯誤もすべて今後の糧になると思います」と、進化のために一歩一歩、前進する過程が楽しくて仕方ない。

「(新たな挑戦は)やってよかった、しか思ってないです。まったく後悔はありません!」

 2026年のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックに向けて、“新生・坂本花織”がどのような進化を遂げていくのか楽しみだ。

(当記事は2023年1月に新型コロナウイルス感染症対策を行った上で取材・撮影を行いました。)

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坂本 花織さかもと かおり

2000年4月9日、兵庫県生まれ。テレビドラマの影響を受け、4歳からフィギュアスケートを始める。中学2年生の時に全日本フィギュアスケート選手権大会(全日本選手権)で6位に入賞。2016-17シーズンには全日本フィギュアスケートジュニア選手権大会優勝、ジュニアグランプリファイナル3位、世界ジュニアフィギュアスケート選手権大会3位の好成績を収めた。シニアに転向した2017-18シーズンはフィギュアスケートグランプリシリーズのスケートアメリカと全日本選手権で2位となり、平昌オリンピックの出場権を獲得。オリンピック初出場で6位入賞を果たした。その後、全日本選手権を2度制すると、2022年北京オリンピックで銅メダルを獲得。同年の世界フィギュアスケート選手権大会でも初優勝した。

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