インタビュー

インタビュー

新たな挑戦がもたらす笑顔の毎日 フィギュア世界女王が選んだ変化

フィギュアスケート 坂本花織選手

ショートヘアにイメージチェンジ、振付師や衣装担当者なども一新

 北京オリンピックで銅メダル、世界フィギュアスケート選手権大会で初優勝と大活躍だった2021-22シーズン。世界女王として2022-23シーズンを迎えるにあたり、坂本花織選手は“挑戦”の道を選んだ。長い髪をバッサリ切って人生初のショートヘアにしたり、振付師や衣装担当者を変えてみたり。世界トップの座を守るのではなく、なぜあえて新境地に足を踏み入れたのか。

「北京オリンピックが終わって、いったん4年の区切りがついたので、新しいことをするなら今しかないなと。次のオリンピックに向けて始まる新たな4年の1年目。オリンピックの直前になると、得意なことや自分のやりやすいことばかりするようになると思うので、今年はいろいろ冒険してみようと思って挑戦してみました」

 4歳から師事する中野園子コーチの助言もあり、新たな振付師にマリー=フランス・デュブレイユ氏を迎えた。北京オリンピック金メダリストのネイサン・チェン選手を担当したデュブレイユ氏は、柔らかさやしなやかさで魅せる振付に定評がある人物。力強いジャンプでトップへの道を切り拓いてきた坂本選手が、これまで苦手としてきた分野でもある。

int_133_1

「今までなかなかできなくて、それをカバーするように振付をしてもらっていました。でも今は、カバーするのではなく、できないならできないなりに挑戦し続けて、シーズンを終えた時にできるようになったらいいなという気持ちでやっています。諦めずに、次に繋げていこうと」

 新たなスタートを切った2022年6月にカナダへ渡り、デュブレイユ氏と“作戦会議”を行った。まずは曲を選び、実際に氷上で得手不得手を確認しながら振付を実施。さらに表現力を磨くため、陸上では表情や感情の出し方を細部までチェック。「本当に頭がパンクしそうになるくらい、考えることがいっぱいでした」と笑う。

 その後の意見交換にはオンラインを活用。日本と北米を一瞬でつなぐ便利さがある一方、前任の振付師とは「結構な頻度でブラッシュアップをしていた」ため、同じ空間を共有できない難しさを感じることもあるという。

「トークのやりとりだけになると難しさもありますね。『こういう感じで滑って』と言われても『どういう感じ?』みたいな(笑)。分からないなと思うことが多々あったり、まだまだ試行錯誤を繰り返しています」

1 2

アンケートにご協力ください。

Q1

本記事を読んで、スポーツくじ(toto・BIG)の収益が、日本のスポーツに役立てられていることを理解できましたか?

とても理解できた
なんとなく理解できた
理解できなかった
Q2

スポーツくじ(toto・BIG)の取り組みに共感できましたか?

とても共感できた
なんとなく共感できた
共感できなかった
送信