トップアスリート×47都道府県

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トップアスリート×47都道府県(愛媛) ボート 武田大作

自分の能力の限界を見てみたいという強い思い持ち続けた。

周囲の人々に支えられ 地元から世界目指せた

1996年のアトランタ五輪から5大会連続で、オリンピック出場を決めることができました。これも、純粋にボートが大好きだったのと同時に、自分の能力の限界を見てみたいという強い思いを持ち続けたからだと思います。
中学時代は陸上中距離ランナーでしたが、全国を目指すような選手ではありませんでした。体を動かすことは大好きでしたが球技は得意でなかったため、高校入学後は物珍しさからボート部に入部しました。高校3年の時、インターハイと国体で入賞したことがその後の自信となりました。愛媛大学に進学後も自分のパフォーマンスをアピールできるボートを続けようと決意し、競技を続けた結果、大学3年で日本代表に選ばれました。男子シングルスカルで初めて五輪に参加。「夢がかなった」と喜ぶ一方で、世界との力の差を見せつけられた「忘れられない大会」となりました。
世界で勝つべく種目を軽量級ダブルスカルに変えて再挑戦し、シドニーとアテネで2度6位に入賞しましたが、まだ結果に納得できていません。年齢を重ねた今も数値的な体力を進化させて、ロンドンではメダル獲得に向け最善を尽くしたいです。
地元・愛媛を拠点に競技を続けていますが、現実的な問題として遠征費用や移動時間などで不便を感じることが少なくありませんでした。ライバルが近くにいなくて、練習の孤独感から中央へ拠点を移そうと考えたこともありました。
しかし、故郷で精神的に落ち着いて取り組む方が最高の環境だと思い直し、自ら計画を立て工夫することで練習の質を高めました。所属する地元企業ダイキや周囲の人たちの支援も大きかったです。地方にいても五輪を目指せることを証明でき、愛媛の武田大作として地域の人が元気や希望を感じてくれたら、うれしいです。

子どもには体を動かす楽しさを感じてほしい

県内には、高校ボート部の強豪校がそろい、これは指導者の影響が大きいと思います。ボートに限らずスポーツ全般が盛んな県といえますが、いまの子どもたちは一部が熱心で二極化が進んでいるようにも感じます。子どもにはまず体を動かすことが楽しいことだと感じてほしいです。自分がボートに出合えたように、それぞれ自分の適性にあったスポーツにめぐり合う機会があればと願っています。

武田 大作たけだ だいさく

愛媛大大学院農学研究科修了。全日本選手権男子シングルスカルで最多優勝記録(12回)を持つ。00年シドニー五輪、04年アテネ五輪の軽量級ダブルスカルで6位入賞。伊予市出身、38歳。

愛媛県内のtoto助成事例

外で遊ぶ児童増え、体力向上につながった

八幡浜市川之石小学校地域スポーツ施設整備助成

昼休み、芝生のグラウンドで元気いっぱいに遊ぶ児童

放課後、サッカーの練習をする地元スポーツ少年団の選手

八幡浜市川之石小学校(児童138人)のグラウンドが2011年度、スポーツ振興くじ(toto)助成を受け、芝生化された。広さ3400平方メートルの全面が、天然芝で覆われた。
大塚稔教頭は芝生化により、「ドッジボールや鬼ごっこなど、外で遊ぶ児童が増え、体力向上につながっている」と喜ぶ。走って汗をかいても、そのまま寝転がって休めるし、座って話すこともできる。夏休みにはトンボやバッタがいて、網を持って追っ掛ける子もいるそうだ。

転んでもけがをしにくい

緑一面のグラウンドで放課後、サッカーボールを蹴るのはスポーツ少年団「八西フットボールクラブ」の児童38人。キーパーの大星陸渡君(6年)は「芝生だと転んでも痛くないし、けがもしにくい」と楽しそう。ディフェンスの芝田舜士君(5年)も「スライディングしても痛くない」と口をそろえる。
指導する丸山進一監督(39)は「暑さ対策に効果があり、水分補給が少なく、練習時間が長く取れる」と、チーム力アップにも手応えを感じていた。

一貫指導でサッカーを地域の文化へ

西条中央スポーツクラブ総合型地域スポーツクラブ活動助成

練習に励む「ひうちドリームス」=西条西部公園

太極拳を楽しむ会員=氷見公民館

サッカーを地域の文化に―。この理念のもと、2006年に発足した西条市の総合型地域スポーツクラブ「西条中央スポーツクラブ」。08年からスポーツ振興くじ(toto)助成を受け、活動の輪を広げている。
サッカーは、小中学生男女や県リーグ1部、40~50代のシニアなど、高校生を除く世代別に7チームを結成。A、B級などの公認ライセンスを持つコーチ16人の指導のもと、西条西部公園など氷見地区周辺で練習に励む。

女子「ひうちドリームス」 全国レベルの実

中でも女子の「ひうちドリームス」の躍進は目覚ましい。U―12は女子全国大会に4年連続出場し、今年は準優勝だった。シニアの父とドリームスの姉の影響で、5年前にサッカーを始めた藤本奈那さん(10)。ボールを巧みに操り、「ずっと家族でやれたらいいな」と目を輝かせる。クラブマネジャーの森達正さん(60)は「一貫指導はわれわれの強み。地域で一喜一憂を分かち合いたい」と話す。
地域貢献を目的に、太極拳教室も開催。氷見公民館など3カ所で、30~70代の約50人が心地良い汗を流している。