私たちの街のGROWING

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私たちの街のGROWING

徳島の海・山・川・グルメを楽しみ尽くす「四国の右下」ロードライド

徳島の魅力を、走りながら、食べながら、味わってほしい。

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「『四国の右下』ロードライドは、1日で徳島の海・山・川、そして地域のグルメを楽しめる大会です。参加者はまず海部川という、全国で最も水質が美しい川の1つにも認定されている、透明度の高い川の近くを通ります。その後、高い断崖から青い海と島々の絶景を見渡せる南阿波サンラインを通り、最後は『まぜのおかオートキャンプ場』で声援に包まれながらゴールします。きれいな景色の中を海風を切って走るのは気持ちいいですよ。私自身、実際にコースを走ってみたのですが、真夏だったこともあり、途中の坂道ではヘトヘトになりながらも、最後まで走り終えた時はそんな気持ちが吹き飛ぶほどの言葉では言い尽くせない達成感がありました。

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 休憩スポットであるエイドステーションでは地元のグルメがたくさん振る舞われます。地元名産のPRも兼ねているので、徳島の地鶏「阿波尾鶏」の炭火焼きや、もち麦を使ったうどん、昔ながらの羊羹などを提供しています。中でも地元の伊勢海老を使った伊勢海老汁が毎年好評です。おいしいと言ってくださる方も多く嬉しいですね。楽しくサイクリングしながら、徳島の魅力を知ってもらう。そんな大会にしたいんです。」

「元々大会は、2013年に新しくできた自動車専用の高規格幹線道路の全線開通を記念してはじまりました。徳島県はアウトドアスポーツが盛んなのですが、中でもサイクリングは『自転車王国とくしま』と打ち出しているだけあり盛んです。第1回の大会では、普段自転車では走れない道を走れるというコンセプトで開催し、その大会が好評だったため、2回、3回と続いていったんです。ただ、高規格幹線道路はそもそも自動車専用道路ですので、開通してしまうと自転車で走れません。第二回大会からはコースを変えて、1日で四国の右下を楽しめることをコンセプトにした大会に変えていったんです。」

目指すのは、タイムではなく、楽しみながら完走すること。

 地元の魅力あふれる「四国の右下」ロードライドですが、もう1つの魅力は、タイムを競うのではなく、自分のペースに合わせて完走を目指すことにあります。2019年に行われた第9回大会では参加者は2つから好きなコースを選ぶことができました。一つは走行距離116 kmの『「四国の右下」ぐるっと周遊コース』。海・山・川と景色が目まぐるしく変化し、起伏のある道程で雄大な自然を楽しめるコースです。もう一つは走行距離56kmの『「四国の右下」がっつり満腹コース』。途中のエイドステーションでご当地グルメを存分に味わえ、初心者でも走りやすいコースです。

「タイムを競うレースというより、自分のペースで完走することを目標にしてもらい、この地域独特の自然豊かな景色や、ここでしか食べられないおいしいものを楽しんでもらえることをゴールにした大会にしています。

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 毎年約500~600名が参加されますが、お父さんお母さんと一緒にサイクリングを楽しまれている中学生から70代の方まで幅広い方がいらっしゃいますね。一番多いのは40代から50代の方です。県内の方が多いですが、関西や中国地方など県外から参加される方も全体の3割ほどいらっしゃいます。」

 サイクリングは人気があり、全国に数多くの大会があるので、参加者にもっと楽しんでいただくために、できるだけ他の大会と差別化したいと語る吉田さん。走行コースやエイドステーション以外にも、差別化を図るための工夫がありました。

「他の大会と比べると、道の危険箇所に立って誘導をする立哨のスタッフを手厚く配置していると思います。安全を確保する役割に加え、参加者への応援も積極的に行われています。走っている人も『がんばれ〜』と応援されると励みになりますよね。
 運営は実行委員会を組織して、各商工会議所、各観光協会や地元の方々と一緒に作り上げています。体調を崩された方の対応をする看護師、立哨のスタッフ、受付のスタッフやコースを車や自転車で巡回するスタッフなど約200人が運営に関わっています。地元の方々にも、できる範囲でご協力をお願いして、一緒に大会を盛り上げています。

 大会の開催に当たっては、スポーツくじ(toto・BIG)の助成金を活用しています。そのおかげでゼッケンに付けるGPS機能付きのICチップ等を導入でき、より正確にタイム計測ができるようになり大会の質の向上につながりました。また、GPSにより場所が計測できるため、迷子防止にもつながり安全性が高まりました。
 大会には多くの方に気軽に参加してほしいですが、あまり参加料が高いとハードルが上りますよね。スポーツくじ(toto・BIG)のようなスポーツ活動をサポートする仕組みがあることで参加料を抑えることができ、幅広い層の参加につながっている面があると思います。また、エイドステーションの食事をより充実させることもでき、参加者の満足度の向上につながっています。」

「四国の右下」を盛り上げる、スポーツツーリングとしての大会。

「大会は当日の午前6時から受付が始まりますので、大会の前日は宿泊する参加者で、周りの宿泊施設はすぐに埋まります。大会1か月前くらいからは、練習に来てくれる方も見かけるので、大会が地域の活性化によい影響を与えていると感じています。
 また、今年(2020年)は新型コロナウイルス感染症の影響で大会が開催できなかった代わりに、自転車で対象のラーメン店に行くと一杯300円でミニラーメンが食べられるという『チャリ麺』企画を開催してみたんです。中には『昨年の大会が良かったから、このイベントにも来てみたんです。ついでだから今日泊まって、明日がっつり自転車の練習をしようと思います!』とおっしゃってくださった兵庫県からのお客様とお会いすることができ、イベントをやっていて良かったと心から思いました。

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今後はもっと地域に期待されるような大会にしていきたいと語る吉田さん。次の大会は記念すべき10回目となります。

「これからはもっともっとこのエリアの魅力を伝えられる大会にしていきたいです。今年(2020年)は新型コロナウイルス感染症の影響でやむなく大会が中止になりましたが、大会のことを忘れてもらいたくないと思ってYouTubeや SNSでも発信しているんです。
 私は生まれもこの地域ですが、以前はここまでサイクリストはいませんでした。この地域に普段からサイクリストの方が走りに来て、サイクリストなら一度は訪れたくなる場所にしていきたいですね。」

徳島の魅力を走って、見て、食べて体感できる「四国の右下」ロードライド。この大会がこれからも開催されることで、徳島の魅力に目覚める方が年々増えていくことでしょう。サイクリストなら一度は訪れたい、そんなサイクリストの聖地となっていくことでしょう。

「四国の右下」ロードライド公式PVはこちら
https://youtu.be/Wo7smuOe3QY

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Q1

本記事を読んで、スポーツくじ(toto・BIG)の収益が、日本のスポーツに役立てられていることを理解できましたか?

とても理解できた
なんとなく理解できた
理解できなかった
Q2

スポーツくじ(toto・BIG)の取り組みに共感できましたか?

とても共感できた
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