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その他

競技の発展を願い…新体操の伝道師が次世代に伝えるロシアでの学び(3/3)

スポーツが社会に与える普遍の力 見ている方に感動や元気、勇気を与える

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 昨年来のコロナ禍により、世界はいまだかつて経験したことのない難しい時を迎えているが、アスリートたちもまた、難しさを抱えながら競技と向き合う日々を過ごしている。

「個人でも団体でも、それぞれ試合に向かう過程でいろいろな困難や成功、苦労を味わい、その経験の先に試合が待っている。だからこそ、選手が試合にかける想いは強いし、その強い想いが発揮された時に得られる成果が、(難しい状況の中でも)見ている方に感動や元気、勇気を与えるのだと思います」

 こういう時でもスポーツが社会に与えるパワーは変わらないと信じている皆川選手だが、アスリートたちの成長や競技の普及・発展を支える仕組みの一つとして、スポーツくじ(toto・BIG)の収益による助成金がある。新体操では12歳以下を対象とした研修会や選抜合宿の開催といった未来のトップアスリートの発掘・育成をはじめ、地域の体育館に新体操用マットを設置するなど環境整備にも活用されている。「日本には新体操専用体育館が本当に少なくて、トップ選手でさえ毎日マットの上で練習できず、体育館の床で練習していることもあります」という現状もあるが、こうしたサポートによって練習環境が少しずつ整備されていることに「とても感謝しています」と笑顔を浮かべる。

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子どもたちに還元したい感謝の気持ち「子どもたちの育成がすごく大事」

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 また、ロシア留学を通じて想いを強くしたのは、次世代アスリート育成の重要性だ。ロシアでは新体操の試合がテレビ放送され、試合会場まで観戦に出掛けることは日常の一コマ。「子どもたちが選手に憧れたり、トップ選手の技を真似したくなる気持ちが強くなると思います」。さらに、子どもたちは新体操を始めた瞬間からアスリート意識を持っていると感じたという。

「私もそうでしたが、日本では子どもの頃は遊びや習い事として新体操がある。でも、ロシアでは3、4歳で始めた頃から練習は試合に出る準備として基礎を徹底します。5、6歳で試合に出る子も多く、そこから経験を重ねていきます」

 選手として成長を遂げたロシア留学は、数多くの支援があって実現したもの。その感謝の気持ちは、未来を担う子どもたちに自身の経験や学びを伝えることで還元していくつもりだ。

「日本の新体操がもっと強くなるには、子どもたちの育成がすごく大事になってくると思います。ロシアでは技術からメンタルコントロールまでたくさんのことを学んだので、全国のジュニア期やそれ以前の選手にいろいろ教えていきたいですね」

 日本の新体操がさらなる発展を遂げるため、自身が果たしたい役割を思い描きながらも、今は現役選手として最高のパフォーマンスを披露するために集中。マットの上で華麗かつ力強く舞いながら、演技を通じて大好きな新体操の魅力を届けていく。

(リモートでの取材を実施)

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皆川 夏穂みながわ かほ

 1997年8月20日、千葉県生まれ。イオン新体操クラブ所属。4歳から新体操を始め、中学3年生だった2012年に全日本ジュニア新体操選手権大会で初優勝。翌年も優勝し、2連覇を飾る。2013年から新体操日本代表フェアリージャパンの特別強化選手となり、ロシアへ留学。2015年の世界選手権で15位となり、2016年のリオデジャネイロオリンピックで日本人選手として3大会ぶりに個人総合で出場。翌年の世界選手権ではフープで3位となり、日本人として42年ぶりの銅メダルを獲得した。

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