人馬一体の障害飛越

馬が好きなんです。馬術の選手にとってこれが一番大事なことかな。毎日馬と関わって相手の気持ちを分かってあげないといけない。どこか痛いのか、今日はしんどいのかと。そうすれば馬にもこちらの気持ちが伝わります。ここぞというときに「アッ」と思ういい動きをしてくれる。人馬一体と言いますが、本当に「一体」になれます。馬の調子をつかみかねて「なんかしゃべってくれよ」と思うときもありますけどね。甘やかすばかりではダメ。まさにアメとムチの使い分けですね。
ロンドンオリンピックは5大会連続出場ということで注目され、いろんな方面から取材に来てくださいます。オリンピックが終わってからも取材してもらえるようになりたいですね。そのためにはロンドンでいい結果を出さないといけません。まずは決勝に残ること。その先にはメダルも見えます。馬術は自分の体だけでするスポーツではないのでハプニングはつきもの。誰がメダルを取ってもおかしくない。ヨーロッパ勢の壁は高いけどメダルは決して遠いものではありません。
馬術の大先輩である父からは「何事も続けることが大事」と言われます。その言葉を実行できたということで5大会連続出場はうれしい。僕はプレッシャーがかかればかかるほど集中できるんです。その場その場で頑張れば、おのずと「続ける」という結果がついてくると思います。ヨーロッパでは毎週大きな大会があり、街を歩けば馬に出会うという環境ですからね。強豪ばかりの中で「負けてたまるか」の精神で続けてきました。

大阪で試合に出たい

オリンピックは一般の方に馬術というスポーツを知ってもらういい機会です。本当は生で見てもらいたいんですけどね。迫力ありますよ。一度見に来られた方はまた足を運んでくださいます。まずはテレビで見ていただきたい（障害飛越は8月4日（土）から）。
僕は生まれたときから馬に囲まれ（実家は和泉市で乗馬クラブ経営）、ヨーロッパにも行かせてもらいました。環境に恵まれています。いま熱望しているのは大阪での試合に出たいということです。大阪国体のときに経験しましたけど地元の大会はどの大会ともちょっと違う。地元の応援は温かいし、心強い。家族に感謝、馬に感謝、大阪に感謝です。

杉谷 泰造すぎたに たいぞう

1976年6月27日、和泉市生まれ。アトランタからロンドンまで5大会連続五輪出場の日本タイ記録を達成。父・昌保さん、祖父・川口宏一さんも馬術の元五輪選手。オランダを経て現在はドイツを拠点に活動。

大阪府内のtoto助成事例

スポーツを通じた健康維持と憩い・交流の場

羽曳野市立健康ふれあいの郷グラウンド・ゴルフ場地域スポーツ施設整備助成

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池の里クラブ（寝屋川市）総合型地域スポーツクラブ活動助成

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