インタビュー

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初代金メダリストが次世代に繋ぐサポートの輪「夢を持ってくれたら」(2/2)

スケートボード 堀米雄斗選手

小学生時代の作文に書いた「もう一つの夢」

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 もちろん、堀米選手が手にした成功は一人の力で掴んだものではない。家族、友人、先輩、支援者らから受けた多くのサポートのおかげでもある。

「サポートがなければここまで来られなかった。色々な方たちに背中を押してもらったり、サポートしてもらったり。今、自分がスケートボードにフォーカスして活動できているのも、周りで支えてくれる人たちがいるから。本当に感謝しています」

 色々な力に支えられた実感があるからこそ、スポーツくじの収益による助成金が、国際大会の開催や次世代アスリートの発掘・育成、スケートボードパークをはじめとした地域のスポーツ施設の整備など、日本のスポーツを支えるため幅広く活用されていることについて「どんなサポートでもうれしいですし、有難いもの」と話す。

 堀米選手自身、日本国内で高まったスケートボード熱を消さないためにも、今後は競技の普及活動や次世代をサポートする活動にも力を入れて行く予定だという。その1つとして、堀米選手のスポンサーである日本電気株式会社主導のもと東京パラリンピック車いすテニス男子シングルス金メダリストの国枝慎吾選手らと共同プロジェクトを発足。国籍、性別、障がいの有無などに関係なく、誰もが夢を抱き、チャレンジできる機会をサポートする予定だ。

 堀米選手がアメリカを目指した理由の一つは、かつて「日本ではスケートボードでお金を稼ぐことが難しかったから」。だが、オリンピック競技となったこともあり、日本におけるスケートボードを巡る環境は大きく変化。「わざわざアメリカに行かなくても、日本にいながらスケートボードで成功できる環境が整ってきたと思います」と、子どもたちにより良い環境が提供されていることを喜ぶ。

 実は、スケートボードを広めたい、誰かをサポートしたいという想いは、スケートボーダーとしての成功を収めてから持ち始めたものではない。11歳の頃に書いた「ぼくのスケボーの夢」という作文は、アメリカで認められるプロスケーターになるという想いを綴るとともに、最後にはこう締めくくられている。

「プロスケーターになったらスケボーが出来ない人にうまくなるように教えてあげたいです。」

 一つの夢を叶えた今、また新たな夢の実現に向け、歩みを進める。

(リモートでの取材を実施)

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堀米 雄斗ほりごめ ゆうと

1999年1月7日、東京都生まれ。スケートボーダーだった父の影響を受け、幼い頃からスケートボードが日常にある生活を送る。6歳から本格的にスケートボードを始め、高さ3メートルあるランプを滑るバーチカルで実力をつける。小学校高学年~中学生頃にかけてストリートもはじめ、国内外の大会に出場。中学3年生の時には日本スケートボード協会が主催するDC CUPストリートと全日本バーチカル選手権で優勝した。高校卒業後に拠点をアメリカに移してから、才能が飛躍的に開花。2018年にSTREET LEAGUE SKATEBOARDINGロンドン大会で日本人初優勝を飾ると、翌年にアメリカで行われたX Gamesでも日本人初優勝。2021年には東京オリンピック男子ストリートで金メダルを手に入れた。

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