インタビュー記事

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その他

「ラグビーの魅力が凝縮されている」自分が試されるセブンズの面白さ(3/3)

ラグビーという競技が与える教育的価値は「人の痛みが分かること」

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 昨春以降、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、生活環境が一変した。さまざまなスポーツ大会が中止となり、東京オリンピック延期という影響を受けながら、スポーツは人々の暮らしの中で一つの希望になり始めている。

 プロ野球やJリーグをはじめ、さまざまな競技で感染対策を実施しながら試合を開催している。観客数の制限などはあっても閉塞感のある世の中に興奮を届けた。ラクロスでもトップ選手として活躍した白子選手は、その意義を語る。

「コロナがあっても、コロナがなくてもスポーツが与えることができるもの。例えば、感動や勇気、そういうものがあるじゃないですか。きっと、その価値は変わらないですが、こういう時代だからこそ、それがすごく必要なのではないかと、強く感じました」

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 コロナ禍でその価値が再認識されているスポーツを裾野から支えているのがスポーツくじ(toto・BIG)の収益による助成金だ。未来のトップアスリートを発掘・育成するためのユース年代の合宿や、地域のスポーツ施設へのラグビーゴールの設置、グラウンドの芝生化など、競技の普及・発展に役立てられている。

 中村選手は「助成金の仕組みができてから、環境がすごく変わりました。皆さんがスポーツを楽しみながら、私たちも成長できる。何かの犠牲を払うのではなく、良い仕組みの中にいられることはすごく幸せ」と言い、堤選手、白子選手も含め、3人ともに深く感謝している。

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「2010年くらいまでは日本代表カテゴリーといっても、自分でお金を出して合宿をしたり、遠征をしたりということがあった時代。ユース合宿から育ってきた選手がようやく日本代表に上がってきています。皆さんに支えていただいて育ってきた競技だとすごく実感しています」(中村選手)

「私はユース年代の合宿に参加し、オリンピックに出たいという大きな夢を持って頑張る選手と一緒に活動することで、自分もその場所を目指そうというきっかけになりました。今もいろんなところに役立てられ、今後ラグビーが発展していく上で、とても貴重なことだと思っています」(堤選手)

「アスリートはスポーツでパフォーマンスをして少しでも勇気や感動を与えることができますが、スポーツくじの助成金がスポーツ施設の整備やスポーツ活動に活用されていることはすごくありがたいこと。選手として、心から感謝しなければいけないと思います」(白子選手)

 現役選手ながら福岡県にあるクラブチームのゼネラルマネージャー(GM)を務め、ラグビーの普及・発展に尽力する中村選手は「ラグビーが与える教育的価値」を改めて強調し、多くのサポートへの感謝を胸に、結果で恩返しすることを誓った。

「ラグビーの教育的価値は、大きな点でいえば、人の痛みが分かること。物理的な接触で生まれる痛みもそうですし、いろいろな選考を経て自分が選ばれないことで感じる内面的な痛みもそうです。思いやりが人生で一番大切なことだと私は思うのですが、それを自然と得られる競技だと思います。

 その価値をもっと広めるためには日本代表が勝つことが一つ。あとはさらに女子のチームが増え、競技人口の増加につなげていくこと。オリンピックはパリ、ロサンゼルスと続いていきますが、私もラグビー界の一員として、セブンズの女子ラグビーが盛り上がるように尽くしたいです」

 女子セブンズのさらなる発展を目指して――。7月に東京で鳴るホイッスルは、ラグビー界の新たな未来への第一歩になる。

(2021年5月リモートでの取材を実施)

写真提供:日本ラグビーフットボール協会

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中村 知春なかむら ちはる

1988年4月25日生まれ。神奈川県出身。大学までバスケットボールに打ち込み、卒業前の2010年から7人制ラグビーを始める。2011年に日本代表に初選出、翌年から主将を務める。2013年、2018年ラグビーワールドカップセブンズ、2016年リオデジャネイロオリンピック出場。ポジションはFW。

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堤 ほの花つつみ ほのか

1997年6月19日生まれ。佐賀県出身。小学1年生からラグビーを本格的に始める。佐賀県立佐賀工業高等学校、日本体育大学でプレー。15人制ラグビーでもプレーし、2017年女子ラグビーワールドカップに出場。2018年にはラグビーワールドカップセブンズに出場。ポジションはウィング(WTB)。

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白子 未祐しらこ みゆう

1995年7月22日生まれ。東京都出身。小学5年生からバスケットボールを始め、高校までプレー。慶應義塾大学入学後からラクロスを始め、4年生の時にラクロス全日本選手権大会で優勝。卒業後の2019年から7人制ラグビーに転向した。ポジションはFW。

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