トップアスリート×47都道府県

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その他

トップアスリート×47都道府県(富山) バドミントン 佐々木翔

苦しい時は必ずくる。自分らしく乗り越えていきたい。

少年時代は遊びの延長 楽しさが原点

バドミントンを始めたのは小学1年生の秋ごろです。出身地のスポーツ少年団に入りました。近所の友だちがみんな夕方になるとバドミントンに行ってしまうので、もっと一緒に遊んでいたいと思ったのがきっかけです。親に打ち明けて入団を許してもらった時のうれしさは今でも覚えています。練習よりも体育館で鬼ごっこをして遊んでいた記憶のほうが強いですね。山道を走ってトレーニングをしたり、キャンプに行ったりもしました。遊びの延長という感じで、雰囲気が好きでした。当時の楽しさがわたしのバドミントンの原点です。負けず嫌いだったのと、そのころから年上とばかりプレーしていたのが上達するのにはよかったと思います。強い選手と同じ高校でプレーしたいと考えて故郷を離れ東京へ。2年生になって全国大会で勝てるようになり、五輪出場を目標として意識するようになりました。

地元の期待と注目 やりがいがある

北京五輪への出場がかなわず、ロンドン五輪を目指すならば強いチームでやりたいと考えて09年にトナミ運輸へ入社しました。チームワークのよさが魅力でした。高岡市をはじめ富山県ではバドミントンが盛んです。期待され注目もされるのでやりがいがあります。認めてもらえるように頑張ろうと思いました。また、身近で練習している子どもたちから目標にされる選手でありたいという気持ちも励みになります。自身初の五輪出場が決まり、地元のみなさんから祝福され、応援していただけるのが本当にうれしいです。
バドミントンは対戦相手の裏をかく競技なので、相手が強ければ強いほど自分の思い通りにはプレーできなくなります。そこをどうアプローチして克服していくかが問われます。これは日常生活や人生においても同じでしょう。思い通りにならない苦しい時は必ずやってきますが、自分らしく乗り越えていかなければなりません。
相手を打ち負かす優越感のためにやっているのではなく、競技を通じて高い壁を乗り越えていくことに意義があると気づきました。ロンドン五輪出場も一つひとつの試練を越えてきた結果だと捉えています。五輪という大きな舞台でしか味わえない緊張感や重圧、想いがあるはずです。それらとしっかりと向き合って戦いたいと思っています。

佐々木 翔ささき しょう

左腕から繰り出す強烈なスマッシュと我慢強いプレーが持ち味。国際大会で上位進出を重ね、世界ランキング男子シングルス日本人過去最高の6位でロンドン五輪出場を決めた。1982年生まれ。30歳。

富山県内のtoto助成事例

「TOYAMAダンスフェスタ」を開催

NPO法人 新湊カモンスポーツクラブスポーツ団体スポーツ活動助成

エアロビクスの教室で体を動かすクラブ会員

新体操ガールズ小学校低学年の教室で指導を受ける子どもたち

会員数が順調に伸び 最多の1400人突破

総合型地域スポーツクラブとして活動を始め、10周年を迎えた「新湊カモンスポーツクラブ」。本年度は幼児から一般対象までのスポーツ教室合わせて69コースを運営し、県内でも屈指の多彩さを誇っている。
中でもエアロビクスやダンス、新体操などの充実ぶりが特徴。同クラブのダンスユニットが県内外のイベントで活躍し、昨年7月には同クラブ主管で「TOYAMAダンスフェスタinIMIZU」を初開催した。文科省の拠点クラブに選ばれ、トップアスリートの巡回指導やプロダンサー派遣などの委託事業も行っている。
昨年度はエアロビクスや新体操、バドミントンなどの教室でスポーツ振興くじ(toto)助成を受けた。クラブマネジャーの酒本弘充さんは「クラブの運営や展開に大きなメリットがある」と波及効果を話す。実際、昨年度の会員数は1434人と設立以来最多となった。きょうも活動の中心となっている新湊アイシン軽金属スポーツセンターに、明るくにぎやかな声が響き渡っている。

待望の芝生化実現、中学生や町民が利用

立山町 町民グラウンド地域スポーツ施設整備助成

全面的に天然芝が張られたグラウンド

雄山中女子ソフトボール部の選手たち

砂のグラウンドの苦労解消 8500平方メートルに芝

「ナイスキャッチ!」。緑の芝の上を軽快に選手たちが走り回り、ノックを受けている。練習しているのは雄山中学校女子ソフトボール部の部員たちだ。場所は同校グラウンドに隣接する町民グラウンド。荒城夏子主将(3年)は「県大会と同じ芝生のグラウンドなので、最高の練習環境です」と声を弾ませる。
町民グラウンドは2000年とやま国体のソフトボール会場として整備され、その後、部活動はもちろん町民の各種大会や、町内外のソフトボール会場に使われ親しまれてきた。ただ、町の地形的特徴で山からの風が強く、グラウンドの砂が舞い上がって近隣住民に迷惑をかけたり、用水に砂がたまるなど、管理上の苦労が絶えなかった。
そして昨年秋、スポーツ振興くじ(toto)助成でグラウンドの中心部約8500平方メートルに天然芝が植えられた。養生期間を経て、6月から本格的な利用が始まった。管理運営する立山町教育委員会の山田和幸主任は「芝生化が実現し、皆さんに喜んでもらっている」と笑顔を見せる。

関連リンク

しもむらスポーツクラブまいけ(富山県 射水市)
ふちゅうスポーツクラブ(総合型地域スポーツクラブ)(富山県 富山市)