インタビュー

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女子卓球界エースに届いた応援の声 身近に感じるスポーツ支援の輪

卓球 伊藤美誠選手

東京オリンピックで3つのメダル「皆さんに応援していただいた」

 東京オリンピックでは混合ダブルスで金、女子団体で銀、女子シングルスで銅と3つのメダルを獲得した伊藤美誠選手。ジュニア時代から数多くの輝かしい戦績を残し、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは女子団体で銅メダルを手にしていたが、母国・日本で開催されたオリンピックの舞台は、やはり特別なものになったようだ。

「やはりオリンピックは特別な感じがしますね。今回は東京でのオリンピックだったから勝てたと感じた試合もありました。特に混合ダブルスですね」

 卓球の混合ダブルスは、東京オリンピックから新種目として追加された。伊藤選手は同じ静岡県磐田市出身でご近所に住んでいた12歳差の、水谷隼さんとペアを組み、世界の強豪を相手に激戦を制しながら初代王座に輝いた。4歳から通い始めた豊田町卓球スポーツ少年団の先輩が水谷さん。まるで兄妹のように育った2人は互いに対する信頼も厚い。

「水谷さんと(ペア)だったから、何かやってくれるんじゃないかと、強く想像できたんです。そういう感覚や勘って何かしら当たるもんだなと思いました。いろいろな運が重なって、水谷さんと組んで優勝できた。これは他でもないオリンピックだったから、しかも、東京だったから勝てたのかなと強く感じます」

 準々決勝のドイツ戦では、相手のマッチポイントを7度も凌いで大逆転勝利。決勝の中国戦では、それまで対戦成績0勝4敗だった難敵をフルゲームの末に下した。東京が舞台となったオリンピックの特別さを感じずにはいられなかった。

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客開催ではあったが、支えてくれるファンの応援はしっかり伊藤選手の元に届いていた。テレビの前で伊藤選手に声援を送ったり、勝利をともに喜んだりする動画がSNS上に数多く登場。「応援してくれる様子、特に優勝した瞬間に一緒に喜んでくれる様子がすごく好きで、試合が終わった後にたくさん見させてもらいました」と笑顔を浮かべる。

「おかげでテレビの前で応援して下さっていた皆さんの姿は、とてもよく想像できました。テレビ観戦という同じ条件の中、距離は少し遠いけど近くにいるつもりで声援を送るよ、と気持ちを一つにして、皆さんで応援していただいた感じがします。もちろん、もし実際に皆さんが観客席にいたらどんな感じだったんだろう、とも思いましたが、今回の形もすごくうれしかったです」

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