インタビュー

インタビュー

銅メダリストが感謝する様々なサポート 再確認した応援が持つチカラ

車いすラグビー 倉橋香衣選手

2022年は国際大会が本格再開「大会があることがうれしい」

 東京パラリンピック開催から、およそ1年半。リオデジャネイロ大会に続き、2大会連続で銅メダルを獲得した日本代表は、2022年10月の世界選手権(デンマーク)でも銅メダルを手にし、2024年のパリパラリンピックに向けて着実な歩みを続けている。

 コロナ禍による制限が徐々に緩和される中、2022年は、パラスポーツ界でも国際大会の再開が本格化した。車いすラグビー日本代表は、6月にカナダ・リッチモンドで開催された「カナダカップ」で優勝し、7月にはアメリカ合衆国・アラバマ州での「ワールドゲームス・ローポインターズ大会」で準優勝。11月に東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された「SHIBUYA CUP」ではオーストラリア代表に4連勝するなど、世界選手権と合わせて4度の国際舞台を踏んだ。

 日本代表唯一の女性プレーヤー、倉橋香衣選手はSHIBUYA CUPを除く3大会に出場。「コロナ禍になってから、国際大会に出場する機会が減っていたので、久しぶりに国際大会がある、それに参加できるということが、まずうれしかったですね」と喜ぶ。それぞれの大会で成長に繋がる収穫と課題を得られたが、中でも印象的だったのが初参加となった「ローポインターズ大会」だという。

int_130_1

 ローポインターズ大会とは、障がいの程度で決まる持ち点が0.5、1.0、1.5点の選手(ローポインター)だけが出場する大会。障がいが重く、通常は相手選手の動きを封じる守備的な役割を担う選手たちが、ボールを持つ攻撃的な役割も果たすため、縁の下の力持ちとなりがちなローポインターたちの違った魅力に出会える大会だ。持ち点が0.5点の倉橋選手も中心メンバーとして参加した。

「ローポインターだけでどんなことができるのか、日本代表の戦術をローポインターだけでやるとどんな風になるのか、そういった楽しみがありました。私はいつもと役割は変わらず、相手選手の動きを封じてスペースを作る役目でしたが、『いつものハイポインターだったら突破してくるかもしれないけど、今回は突破できないかもしれないからこうしよう』と考えたり、バンパー(足を保護する器具)の長い守備用車いすの選手が多いので普段以上にポジション取りを気に掛けたり。基礎がしっかりできていないと成り立たない試合やプレーが多かったので大きな学びになりました。みんなで頑張ってトライに繋げようという雰囲気も楽しかったです」

1 2

アンケートにご協力ください。

Q1

本記事を読んで、スポーツくじ(toto・BIG)の収益が、日本のスポーツに役立てられていることを理解できましたか?

とても理解できた
なんとなく理解できた
理解できなかった
Q2

スポーツくじ(toto・BIG)の取り組みに共感できましたか?

とても共感できた
なんとなく共感できた
共感できなかった
送信