私たちの街のGROWING

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エールリポーター村上佳菜子さんが行く!京都府亀岡市のクライミング施設

京都府亀岡市

 プロフィギュアスケーターの村上佳菜子さんが、日本のスポーツを支えるスポーツくじのエールをお伝えする“エールリポーター”に就任!全国各地のスポーツくじの助成を受けた街を実際に訪れてその様子をお届けします。記念すべき第一回目は、京都府亀岡市の交流会館にあるスポーツクライミング施設「カメロックス」をご紹介。村上さんがスポーツクライミングを体験しながら、カメロックスができるまでの道のりや、地域住民に愛されている様子をリポートします!

亀岡を、スポーツまるごと楽しめる街に

――今回は京都府亀岡市のカメロックスにやってきました!すごい!壁一面がカラフルでかわいいですね!そもそも、どうして亀岡市にスポーツクライミングの施設をつくったんですか?

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「もともとは京都府立京都スタジアム(サンガスタジアム by KYOCERA)の誘致が決定したのがはじまりです。誘致が決定しスポーツに対する機運が高まるなかで、桂川市長の『亀岡市をスポーツで盛り上げたい』という想いから、オリンピックにも採用されたスポーツクライミングの施設をつくる計画が持ち上がり、2020年に『カメロックス』がオープンしたんです。
さらに2022年には『かめおかまるごとスタジアム構想』が策定され、亀岡市ではますますスポーツの活性化やスポーツを通じた交流に力を入れています。」

blog_24_2※生涯学習部市民力推進課の副課長 入江純さん(右)と生涯学習部生涯スポーツ課 主査村瀬宏章さん(左)にお話を伺いました!

――でもこれだけの施設…。つくるのは大変じゃなかったですか?

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「私たちは市役所の職員なので、普段はこのような施設を実際に運用することがないんです。だから当初は右も左もわからず試行錯誤の連続でした。例えば施設のルールを作ることも、安全についての講習動画を作るノウハウもなくて、手探りの状態でした。実際に近隣の施設に行って体験してみたり、地域の山岳連盟にサポートしてもらったりして、一つずつ積み上げて今の形ができました。」

――私も体験してみましたが、難易度別のコースがいろいろあるんですね。

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「どこまで登れたか『高さ』を競うリードクライミングも、時間内に『登れたコース数』を競うボルダリングも楽しめるように、2つのウォールを設置しています。リードウォールは高さが約6.5mあり、もう一つのボルダリングウォールが高さ約4.5m。初心者から上級者まで楽しめるようにコースを設計しているんです。さらに年3回はコースチェンジもしていて、常連の方を飽きさせない工夫もしています。また安全上の理由から、体験できるのは7歳以上の方としておりますが、家族連れでも楽しめるように7歳未満のお子さまが楽しめるキッズエリアもご用意しています。」

スポーツクライミングを楽しむ最初のきっかけをつくりたい

――先ほど小さいお子さんや70代の方も挑戦されているのを見て驚きました。いくつになっても楽しめるのがいいですね!施設はどんな方が多く利用されているんですか?

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「京都府内外から年間通じて2,000人以上の方がご利用されています。手ぶらでも体験できますし、屋内施設であるため雨の日でもご利用いただけます。『初めてやってみたけどおもしろくてハマりそう!』と家族で楽しまれる方もいらっしゃいますし、スポーツトレーニングの一環として取り入れられる方もいらっしゃいます。中には『週1回は来ないと気が済まないんだ』と毎週来られるリピーターもいらっしゃるんです。それにカメロックスができたことで近くの高校にボルダリングのチームが新しくできたり、亀岡市役所内でも有志によるボルダリング部が生まれたりしました。施設に来られた方同士の結び付きができるなど思わぬ相乗効果も生まれています。」

――それはうれしいですね!フィギュアスケートも氷がないと体験できないスポーツなので、スポーツクライミングと似ているところがある気がします。こういう場があると、選手を育てるのにも健康にもいいと思います。

「そうですね。どこでもできるスポーツではないのではじめるきっかけを生み出せればと思っています。それにこの交流会館は、サークル活動などに使える会議室や『鳥の巣ロッジ』というキャンプ場を併設しているので、別の目的で訪れた方々がこの施設の存在を知り体験してみるということも多いんです。一人でも多くの人にスポーツクライミングの楽しさを知ってほしいと思っています。また、市の施設ということもあり誰もが気軽にご利用できるような入場料に設定しています。」

――私も実際にやってみて、スポーツクライミングとっても楽しかったです!途中大変で心が折れそうだったのですが、なんとか登りきったときの達成感はすごいですね。

「村上さんは重心移動が上手でスイスイ登っていらっしゃって驚きました。腕の力だけで登ろうとすると、余計な力が入ってしまって登れないので、意外と女性や小さい子どもほど身軽に登れるんです。どう登ろうか考えて体を動かす、頭も体も使う奥深いスポーツだと思います。」

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――そう言ってもらえてうれしいです!頭も体も使う本当の意味での全身運動なんですね。施設にはスポーツくじの助成金も活用されているんですよね。

「以前より、亀岡市内のマラソンイベントの開催にスポーツくじの助成金を活用させていただいていたことから、カメロックスを建てる際にも活用させていただきました。今までは費用の問題もあり、既存のスポーツ施設の改修はできても、なかなか新しい施設をつくることに手を出しにくかったのですが、助成金を申請することでこの施設をつくることができました。ウォールも二種類あり角度も変えて多彩なコースを整備しています。助成金なしで様々なウォールをつくろうと思うと厳しい部分もあったため、助成を受けることでより充実した施設になったと思います。」

――スポーツくじの助成金の後押しもあって、実現したんですね。今後はカメロックスをどのような施設にしていきたいですか?

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「毎月専門の指導者によるスポーツクライミング教室なども開いて体験の機会を増やしていますが、やはりたくさんの人に幅広く楽しんでもらえる施設にしていきたいです。」
「スポーツというと競技スポーツがメジャーだと思うのですが、亀岡市では気軽に楽しめるニュースポーツや、山々や川などの自然を活かしたスポーツにも力を入れています。近所に気軽にスポーツができる場所があると、はじめるきっかけも増えますよね。地域の方に根ざした場所にしていければと思います!」

――どうもありがとうございます。ここカメロックスからスポーツクライミングを楽しむ人がどんどん増えていくといいですね!

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村上 佳菜子むらかみ かなこ

プロフィギュアスケーター
3歳からアイススケートを始め、2009年のジュニアグランプリファイナル、2010年の世界ジュニア選手権で優勝。2014年はソチオリンピックに出場、同年の四大陸選手権で優勝した。2017年に競技生活から引退。現在はアイスショーへの出演や解説・振付・後進の育成に努めるほか、タレントとしても活動中。2023年5月に日本のスポーツを支えるスポーツくじのエールを伝えるエールリポーターに就任!

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Q1

本記事を読んで、スポーツくじ(toto・BIG)の収益が、日本のスポーツに役立てられていることを理解できましたか?

とても理解できた
なんとなく理解できた
理解できなかった
Q2

スポーツくじ(toto・BIG)の取り組みに共感できましたか?

とても共感できた
なんとなく共感できた
共感できなかった
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