私たちの街のGROWING

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エールリポーター村上佳菜子さんが行く!フードバレーとかちマラソン

北海道帯広市

 プロフィギュアスケーターの村上佳菜子さんが、日本のスポーツを支えるスポーツくじのエールをお伝えする“エールリポーター”に就任!全国各地のスポーツくじの助成を受けた街を実際に訪れてその様子をお届けします。第2回は、北海道帯広市で2023年10月29日(日)に開催された「フードバレーとかちマラソン」をご紹介。村上さんがマラソンにチャレンジしながら、十勝の魅力を体感できる「フードバレーとかちマラソン」をリポートします!

十勝の魅力を味わい尽くせるマラソン大会

――今回は北海道帯広市の「フードバレーとかちマラソン」にやってきました!たくさんのランナーが参加されていましたね。沿道も応援の方で埋め尽くされていてびっくりしました!

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「フードバレーとかちマラソンは、走って、食べて、十勝の魅力を味わい尽くせる大会です。今年は全国から5,024人ものランナーがエントリーしてくれました。一番多いのは帯広市の方ですが、道外や海外から参加される方もいらっしゃいます。コースとしてはハーフマラソン(21.0975km)・5km・2.5km・車椅子の2.5km・0.8kmがあり、ハーフマラソンでは十勝の雄大な自然や紅葉で染まった街中を走ります。
 またフードバレーとかちマラソンという名前の通り、十勝のグルメを味わえる飲食ブースも特徴です。豊かな自然に囲まれた十勝は農業が盛んでおいしい食べ物も魅力の一つ。参加した方には会場内で使用できる食券をプレゼントしているので、走り疲れた後に満喫できるグルメが好評なんです。」

blog_25_2 帯広市教育委員会 生涯学習部 スポーツ室 スポーツ課 主任補 奥田勝也さんにお話を伺いました!

――景色にグルメに、魅力がたくさんありますね!今年は12回目の開催ということですが、そもそもどうしてこのマラソン大会ははじまったんですか?

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「第1回の開催は2012年。もともとは帯広市開拓130年・市制施行80年記念事業の一環として、市民マラソンの形ではじまりました。それが段々と参加者も増え、十勝の食べ物でおもてなしするようになり、大会が進化していきました。新型コロナウイルスの影響で一時期はオンラインでの開催や沿道での声援の制限などもありましたが、今年は4年振りに飲食ブースも復活し、参加者数もコロナ禍前の規模に戻りました。沿道からの応援も多く成功だったと思います。」

――私も2.5kmのコースを皆さんと一緒に走ってみましたが、街の人からのあたたかい声援が多くとてもうれしかったです!大会の雰囲気がアットホームですよね。

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「ランナーの方からよく聞くのですが、他のマラソン大会と比べてうちの大会は沿道の応援が熱いようなんです。コースは市街地を通るので市民の皆さんが声援を送ってくださいますし、地元企業の中には、ランナー応援団として声援のパフォーマンスやドリンクの提供を行ってくださる企業もあります。ランナーにとっても励みになるようで『沿道からの応援が走るモチベーションになった』とおっしゃっていただけるとうれしいですね。それに涼しい季節の大会で平坦な道のりが多いので走りやすく、多くのランナーが集まるようです。」

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――たくさんのランナーに楽しんでいただけるように、どんな工夫をされていますか?

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「一人ひとりに自分の走りを楽しんでいただけるように、一般の部や学生の部など、年齢や学年で細かく分けた22クラスを設定しています。なるべく多くの方を表彰して喜んでいただきたいと思っているんです。また、みんなが気軽に楽しめる大会にしようと親子で走れるコースや車椅子コースも用意しています。車椅子コースは今年から本格的に設けました。普段スポーツに触れる機会が限られてしまう車椅子の方も、マラソン大会であれば一緒に参加できると思ったんです。
 自己記録を更新するために本格的にタイムを競うランナーもいる一方で、初心者が気軽に参加できる点がこの大会の良いところだと思っています。『家族に誘われて気軽な気持ちで参加したら楽しくて、毎年リピートしています』という方や、『マラソンをきっかけに他のスポーツにも興味を持ち、運動をはじめてみました』という方もいらっしゃいます。速さを競うだけではない大会だからこそ、地域のスポーツの盛り上がりにも貢献している面があると思います。
 またハロウィンの時期に開催しているので、仮装も楽しんでもらえるようベストパフォーマンス賞を設けています。家族でコンセプトを決めて仮装したり、手作りの仮装をしたりと、沿道の目も楽しませてくれます。今年は73組117名の方がエントリーしてくださいました。」

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大会を支える、街の人々の協力とスポーツくじの存在

――でもこれだけ大規模な大会は、開催するのが大変そうですね。

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「そうなんです。限られた人員で準備を進めており、大変なことも多いです。ただ観光団体や警備団体、スポーツ団体や新聞社等から構成された大会実行委員会の協力がありますし、ボランティアの方が800人以上いらっしゃるんです。地元企業や中学・高校、スポーツ団体や個人の方など、多くの方が毎年ご好意で協力してくださいます。地域に愛され皆が一丸となりつくりあげている大会です。」

――大会の開催にはスポーツくじの助成金も活用されているんですよね。

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「スポーツくじの助成制度に申請するまでは、帯広市の財源と企業などからの協賛金、ランナーの参加料により開催していました。でも参加者の皆さんに楽しんでもらおうと大会を開催しているのにもかかわらず、財源の関係で大会のクオリティに制約がかかってしまうことが懸念だったんです。
 2019年にスポーツくじの助成を活用してからは、大会運営にかかる費用の一部を助成金で補うことができたので、市の財源を十勝名物の出店を増やすことに充てるなど、大会を充実させることができています。助成金で大会の充実度が増した分ランナーの方に還元できているので、ランナーの笑顔につながっていますね。他にも帯広市のスポーツ施設にも助成金を活用させていただいています。」

――スポーツくじの助成金の存在も大会を支えていたんですね。今後はどのような大会に発展させていきたいですか?

「十勝は風景や食だけでなく、温泉やばんえい競馬など観光資源がたくさんある地域です。全国や世界からより多くの方に集まっていただけるような大会になれば、街のPRにもなりますので頑張っていきたいです。今ハーフマラソンとしては北海道内で2番目の規模ですが、1番をめざしていきたいですね。より多くの人に大会を楽しんでいただき、十勝の魅力を広げていきたいです。」

――大会に参加したランナーにとって、十勝のスポーツやグルメ、そして新しい魅力を発見するきっかけになるといいですね。全国に魅力が広がっていくのはそう遠い未来じゃない気がします。これからがますます楽しみです!

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村上 佳菜子むらかみ かなこ

プロフィギュアスケーター
3歳からアイススケートを始め、2009年のジュニアグランプリファイナル、2010年の世界ジュニア選手権で優勝。2014年はソチオリンピックに出場、同年の四大陸選手権で優勝した。2017年に競技生活から引退。現在はアイスショーへの出演や解説・振付・後進の育成に努めるほか、タレントとしても活動中。2023年5月に日本のスポーツを支えるスポーツくじのエールを伝えるエールリポーターに就任!

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Q1

本記事を読んで、スポーツくじ(toto・BIG)の収益が、日本のスポーツに役立てられていることを理解できましたか?

とても理解できた
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Q2

スポーツくじ(toto・BIG)の取り組みに共感できましたか?

とても共感できた
なんとなく共感できた
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